24日香港株=続落か、米中対立の激化警戒

 週明け24日の香港市場は続落か。ハイテクを巡る米中対立の激化リスクが警戒されるだろう。米財務省は21日、人工知能(AI)など先端分野で導入する中国向けの投資規制について細則を公表した。米長期金利の上昇圧力の高まりも意識されそうだ。S&Pグローバルが21日発表した6月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値では製造業PMI速報値が51.7と前月分の51.3や予想の51.0を上回り、同サービス業PMI速報値も55.1と前月の54.8や予想の53.7を上回った。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ転換まで時間がかかるとの見方から、同日の米10年債利回りは前日の4.254%から一時4.279%まで上昇した。

 もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開があり得る。ハンセン指数が心理的節目の18000ポイントを割り込むと、買い直しが入って相場を下支えするしそうだ。人民元相場の下落が一服したことも投資家心理を支えると予想する。オフショア人民元(CNH)は25日朝方、1米ドル=7.291元付近で推移している。

 21日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が4営業に続伸した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は続落した。エヌビディアに利益確定売りが続いたことで半導体株が幅広く下落した一方、マクドナルドやナイキなどの消費関連株が上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は金融株のHSBC(00005)と中国工商銀行(01398)、中国銀行(03988)、中国インターネットサービス大手ののテンセント(00700)、中国スマートフォン大手の小米集団(01810)が香港終値を下回って終えた。
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