ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、底堅い

 26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い。24時時点では160.60円と22時時点(160.35円)と比べて25銭程度のドル高水準だった。神田財務官が「為替の足もとの動きは急激」「行き過ぎた動きには必要な対応をとっていく」「高い警戒感を持って市場の動向を注視している」と述べ、足もとの円安進行をけん制すると一時160.02円付近まで下押ししたものの、反応は一時的だった。米連邦準備理事会(FRB)が利下げを慎重に判断するとの見方が広がる中、米長期金利の上昇に伴うドル買いが優勢になると、一時160.64円と1986年12月以来約38年ぶりの高値を付けた。

 ユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.0680ドルと22時時点(1.0677ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.0666ドルと5月1日以来の安値を付けたが、同日安値の1.0650ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。ユーロ円の上昇につれた買いも入った。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では171.53円と22時時点(171.20円)と比べて33銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが先行すると、レジスタンスとして意識されていた4月29日の高値171.56円を上抜けて上昇に弾みが付いた。24時前に一時171.79円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:159.62円 - 160.64円
ユーロドル:1.0666ドル - 1.0718ドル
ユーロ円:170.85円 - 171.79円


(中村)
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