ニューヨーク外国為替市場概況・24日 ドル円、8日ぶり反落

 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は8営業日ぶりに反落。終値は159.62円と前営業日NY終値(159.80円)と比べて18銭程度のドル安水準だった。東京市場では一時159.92円と4月29日以来の高値を付けたものの、欧州勢がドル売りで参入すると159円台半ばに観測されていたストップロスを誘発し、一時158.82円まで急落した。
 ただ、21日の安値158.67円が目先サポートとして意識されると買い戻しが進んだ。NY市場ではユーロ円などクロス円の上昇につれた買いが優勢となり、159.76円付近まで下げ渋った。市場では「日米の金利差は当面縮まらないとの見方を背景に円売りが出やすいようだ」との声が聞かれた。
 もっとも、4月29日に付けた34年ぶりの高値160.17円や1990年4月17日の高値160.20円がレジスタンスとして意識されたため、戻りも限定的だった。

 ユーロドルは3日ぶりに反発。終値は1.0733ドルと前営業日NY終値(1.0693ドル)と比べて0.0040ドル程度のユーロ高水準だった。欧州勢がドル売りで参入すると堅調に推移した。NY市場でもドル売りの流れが継続し、23時過ぎには一時1.0746ドルと日通し高値を更新した。欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンのドル売りも出た。その後の下押しも1.0722ドル付近にとどまった。

 ユーロ円は6日続伸。終値は171.35円と前営業日NY終値(170.77円)と比べて58銭程度のユーロ高水準。欧州市場ではドル円の下落につれた売りが出て一時170.33円と日通し安値を付けたものの、すぐに持ち直した。欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りが出ると一時171.45円と4月29日以来の高値を付けた。なお、市場では「4月29日に付けた1999年のユーロ導入以来の高値171.56円がレジスタンスとして意識されている」との指摘があった。

本日の参考レンジ
ドル円:158.82円 - 159.92円
ユーロドル:1.0684ドル - 1.0746ドル
ユーロ円:170.33円 - 171.45円

(中村)
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