欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、下げ渋り

 28日の欧州外国為替市場でドル円は下げ渋り。22時時点では160.51円と20時時点(160.46円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。市場で注目されていた5月米PCEデフレーターは前年比2.6%の上昇、同PCEコア・デフレーターは前年比2.6%の上昇となった。インフレ鈍化傾向が確認されたこともあり、指標発表後は米長期金利の低下とともにドル売りで反応。一時160.40円まで本日安値を更新した。もっとも、結果自体はいずれも市場予想通りであったため、積極的に売りを進める展開にはなっていない。なお、同時に公表された5月米個人所得や5月米個人消費支出は強弱まちまちな内容だった。

 ユーロドルは伸び悩み。22時時点では1.0705ドルと20時時点(1.0709ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だった。米経済指標後は金利低下などの影響から1.0719ドルまで本日高値を更新。ただ、ドル円と同じく一方的にドル売りが進む展開にはならなかった。
 なお、米10年債利回りは指標発表前の4.30%前後から4.26%台まで低下した。

 ユーロ円はもみ合い。22時時点では171.82円と20時時点(171.84円)と比べて2銭程度のユーロ安水準だった。ドル絡みの取引が中心となるなか、171円台後半での方向感を欠いた動きとなった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:160.40円-161.27円
ユーロドル:1.0685ドル-1.0719ドル
ユーロ円:171.72円-172.38円

(岩間)
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