東京外国為替市場概況・17時 ドル円、荒い値動き

 19日午後の東京外国為替市場でドル円は荒い値動き。17時時点では157.31円と15時時点(157.76円)と比べて45銭程度のドル安水準だった。米マイクロソフトのWindowsで世界規模の障害が発生し、金融市場ではリスク回避の動きが強まった。16時頃には東京朝につけた157.07円を下抜けて、156.96円までドル売り円買いが進んだ。ただし大台割れでは底堅さを確認し、一時低下していた時間外の米10年債利回りが上昇に転じたことにも支えられ、157.50円台まで切り返す場面があった。

 ユーロ円は売り戻しが強まった。17時時点では171.27円と15時時点(171.77円)と比べて50銭程度のユーロ安水準だった。世界規模のシステム障害を嫌気した売り優勢の株式市場を眺め、リスク回避のユーロ売り円買いが進んだ。171円も割り込み、一時170.92円まで下値を広げている。ドル円の反発につれて171円半ばまで戻すも、一巡後は再び171.20円台まで上値を切り下げた。
 低調な6月英小売売上高を受けて204.23円を頭に伸び悩んでいたポンド円も、円高の流れに沿って203.10円まで下落する場面があった。

 ユーロドルはもみ合い。17時時点では1.0887ドルと15時時点(1.0888ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。現物欧州株の安寄りを確認して1.0882ドルまで下押すもフォローはなく、1.0880ドル台を中心に上下した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:156.96円 - 157.86円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.0902ドル
ユーロ円:170.92円 - 171.88円


(小針)
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