東京外国為替市場概況・10時 ドル円、荒い値動き

 29日の東京外国為替市場でドル円は荒い値動き。10時時点では153.65円とニューヨーク市場の終値(153.76円)と比べて11銭程度のドル安水準だった。日経平均株価が9日ぶりとなる大幅反発で始まると、9時過ぎにはリスク選好の動きで154.35円まで上値を伸ばした。しかし、時間外の米10年債利回りは4.17%台まで低下すると徐々に上値が重くなり、東京仲値前後には売りが入り153.54円まで下押し、荒い値動きになっている。なお、日経平均は一時1000円超上昇したが、株高の円売りの流れは収まっている。

 ユーロドルは小動き。10時時点では1.0863ドルとニューヨーク市場の終値(1.0856ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ高水準だった。対円でのドル買いに連れて1.0851ドルまで売られる場面もあったが、米金利の低下で下値も支えられた。東京仲値近辺ではドル円が153円半ばまで下がると、ユーロドルも連れて1.0867ドルまでじり高になった。もっとも、依然として先週末引け値近辺での小幅なレンジからは抜け出せずにいる。

 ユーロ円は方向感がない。10時時点では166.92円とニューヨーク市場の終値(166.93円)と比べて1銭程度のユーロ安水準だった。ドル円同様に9時過ぎには167.52円まで買われたが、米金利の低下でドル円が伸び悩むとユーロ円の上値も抑えられた。東京仲値前後には166.85円付近まで売られた。

 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.54円 - 154.35円
ユーロドル:1.0851ドル - 1.0867ドル
ユーロ円:166.72円 - 167.52円


(松井)
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