NY為替見通し=ドル円、ボラティリティは高いまま

 週明けのドル円は東京早朝に一時154.35円まで上昇するも円買い圧力は根強く、先週末の安値を下回る153.02円まで弱含み、その後の戻りは153円後半で抑えられている。

 本日のNYタイムでは主な経済指標や、要人発言など注目イベントは予定されていない。ドル円は米長期金利や米株の動向を眺めながら動きとなりそうだが、今週に日米金融政策イベントを控え神経質な動きが続く可能性がある。ドル円は7月3日に約37年半ぶりの高値となる161.95円から先週は一時152円割れと10円ぐらい下落した。値幅の調整も大きく感じるが、これまで円売りが一方通行で積み上がってきたことを考えると過大とも言えないだろう。

 先週のドル円の動きからは、今週の日銀金融政策決定会合での追加利上げへの期待が高まり過ぎたという感じもあるが、7月のドル円の下落はこれまでドル円の上昇局面で何度も見られた短期的な調整とは違うとの声も出ており、ドル円が一段と下方向へ値動きを強める警戒感が残されている。先週のドル円の値動きが大きかったこともあり、徐々に日米金融政策イベント待ちで手控えムードが広がりそうだが、ドル円のボラティリティは高いままで日銀関連の観測報道・関係者発言などによる荒い動きが続く可能性もある。

・想定レンジ上限
 ドル円、本日これまでの高値154.35円や26日の高値154.74円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円、本日これまでの安値153.02円や25日安値151.94円が下値めど。

(金)
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