1日香港株=堅調か、9月の米利下げ観測を好感

 1日の香港市場は堅調か。米国が9月にも利下げを実施するとの見方が好感されそうだ。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は31日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、金融政策について「経済は利下げが適切な位置に近づいている」との認識を示し、9月利下げの可能性にも言及した。FOMCの結果を受けて米ドルが下落し、米10年債利回りは前日の4.14%から4.03%に低下した。

 中国当局による追加の景気刺激策への期待も引き続き支えとなるだろう。中国共産党が30日開いた中央政治局会議で2024年下半期の経済政策指針を決め、「すでに確定した政策を全面実施し、前もって準備しておいた追加措置をタイムリーに打ち出す」と表明。今年の経済社会発展の目標を必ず達成すると強調した。

 きょうは日本時間の午前10時45分に財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。市場コンセンサス予想は51.5、前日実績は51.8だった。

 7月31日のNY市場でダウ平均は続伸。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は大幅に反発した。米国の対中輸出規制でオランダなど同盟国を除外する予定だと伝わり、オランダのASMLホールディングなど半導体製造装置を手掛ける銘柄が買われた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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