31日香港株=方向感乏しいか、米FRB議長会見控え様子見

 31日の香港市場は方向感に乏しい相場か。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果がきょう公表される。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が記者会見で金融政策の見通しについてどのような言及をするのか確認したいとして、様子見ムードが広がりそうだ。寄り付き後に中国国家統計局が発表する7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)も注目の材料となる。

 前日の米ハイテク株安を受けた売りが出れば、相場の重荷となりかねない。一方、米通商代表部(USTR)が8月1日に予定していた中国からの輸入品への制裁関税引き上げを半月ほど延期すると発表し、関連銘柄の買い材料となると予想する。前日のハンセン指数は3営業日ぶりに反落して終値ベースで4月23日以来の安値を更新しただけに、自律反発狙いの買いも入りやすい。

 決算発表や業績見通しを受けた個別物色は引き続き活発だろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のHSBC(00005)、ハンセン銀行(00011)、信義ガラス(00868)、信義光能(00968)、バドワイザーAPAC(01876)が2024年6月中間決算を発表する。

 30日のNY株式相場はダウ平均が反発した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は3営業日ぶりに反落した。英金融大手のHSBC(00005)、電動工具の創科実業(00669)が香港終値を上回った半面、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)が下回って引けた。
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