10日香港株=反発して始まるか、 パウエルFRB議長発言が支え

 10日の香港市場は反発して始まるか。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が9日の米議会証言で高金利政策の長期化によるリスクに言及し、先行きの利下げを示唆したことで、投資家が運用リスクを取りやすくなるだろう。前日のハンセン指数は3営業日続落し、終値ベースで4月25日以来およそ2カ月半ぶりの安値を連日で更新しただけに、安値を拾う買いも入ると予想する。

 もっとも、米国と中国の経済指標の発表を前に、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。中国国家統計局がきょう午前に6月の物価統計を公表するほか、週内に中国の金融統計と貿易統計、6月の米国の物価統計が相次いで発表される。

 9日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が小幅に続落した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は6営業日続伸し、終値の最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、ネット株のアリババ集団(09988)、百度(09888)、テンセント(00700)、JDドットコム(09618)や英金融大手のHSBC(00005)が香港終値を上回って終えた。
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