8日香港株=反発か、米利下げ観測が支え

 週明け8日の香港市場は反発か。5日夜に発表された6月の米雇用統計が総じて弱い結果となり、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動きやすくなるとの見方から買いが先行すると予想する。前週末に米長期金利が低下し、米株式相場が上昇したことで、香港の投資家も運用リスクを取りやすくなるだろう。

 6月の米雇用統計では失業率が横ばい予想に反して悪化した。非農業部門雇用者数(NFP)は予想を上回ったものの、前月分が大幅に下方修正された。平均賃金も前月分から伸びが鈍化し、予想と一致した。米長期金利の指標となる10年債利回りは前日の4.347%から4.280%に低下。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチ・ツールの9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は77%と、1週間前の64%、前日の74%から上昇した。

 5日のNY株式相場はダウ平均が小幅に反発。S&P500とナスダック総合は4営業日続伸し、ともに取引時間中と終値の最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、金融株のAIAグループ(01299)と中国銀行(03988)、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(00267)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回った半面、中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)が上回って終えた。
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