28日香港株=軟調な展開か、米中経済指標の発表控え様子見

 28日の香港市場は軟調な展開か。米国と中国の重要経済指標の発表を前に模様眺めムードが広がりそうだ。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する5月の米個人消費支出(PCE)物価指数がきょう夜に発表される。30日には中国の6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表が控えている。また、きょうは四半期末にあたる上、週明け7月1日は香港特別行政区設立記念日で休場とあって、持ち高を整理する売りが相場の重荷となるだろう。

 もっとも、米長期金利の低下を背景に前日の米株式相場が上昇したことで、香港市場でも下値を売り込む動きは限定的と予想する。27日のNY債券市場で、長期金利の指標となる米10年債利回りは26日の4.316%から4.286%に低下した。

 27日のNY株式相場はダウ平均が小幅に続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合も3日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)、美団(03690)、アリババ集団(09988)がそろって香港終値を下回った半面、石炭大手の中国神華能源(01088)が上回って終えた。

(小針)
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