25日香港株=上値の重い展開か、米中対立懸念が引き続き重荷

 25日の香港市場は上値の重い展開か。ハンセン指数は小幅ながら前日まで3営業日続落した後とあって、値ごろ感を意識した買いが下値を支えるだろう。一方、ハイテクや台湾情勢を巡る米中対立の激化への懸念が引き続き重荷となり、上値を抑える可能性がある。米財務省は先週末、人工知能(AI)など先端分野で導入する中国向けの投資規制について細則を公表した。同日、中国の司法・公安当局は台湾独立をめざす勢力が国家分裂を図る犯罪を取り締まる「意見」を発表し、同日付で施行した。

 決算内容などを手掛かりとした個別物色も続きそうだ。24日大引け後に中国の都市ガス大手の中国ガス(00384)とフランスの自然派コスメブランド、ロクシタン(00973)が2024年3月本決算を発表した。きょうは台湾系食品メーカーの中国旺旺(00151)が本決算を発表する予定。

 24日のNY市場でダウ平均は5営業日続伸し、約1カ月ぶりの高値で終えた。出遅れ感のあった景気敏感株やディフェンシブ株が買われ、指数を押し下げた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3営業日続落。エヌビディアなど半導体株の下げが目立った。同日の香港株の米国預託証券(ADR)、国際金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが香港終値を上回って引けた。

(小針)
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