NY為替見通し=NY株式市場の動向や7月カナダ雇用統計に要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、米国の重要な経済指標や要人発言の予定がないことで、NY株式市場や債券市場の動向を見極めながらの相場展開が予想される。
リスクシナリオは、依然として中東情勢の緊迫化、すなわち、イランによるイスラエルに対する報復攻撃、中東の地政学リスクの高まりとなる。
米10年債利回りは、2日の米7月雇用統計のネガティブサプライズを受けて4.0%を割り込んで以来、明確に4%を上回ることが出来ていない。
来週14日に発表される米7月消費者物価指数(CPI)も伸び率の鈍化が見込まれていることで、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の利下げ開始が予想されており、ドルの戻りを限定的にしている。
ドル/加ドルは、7月カナダ雇用統計に要注目となる。6月の失業率は6.4%と2年5カ月ぶりの高水準まで悪化していたが、7月も6.5%への悪化が予想されている。新規雇用者数変化は+2.25万人と予想されており、6月の-0.14万人からの増加が見込まれている。
7月の雇用統計が弱めなデータになれば、カナダが景気後退に向かっている可能性が高まることで、カナダ金利の先安観が更に強まり、加ドルの上値を抑える要因となる。
カナダ銀行(中央銀行)は、先月、政策金利を0.25%引き下げて4.5%とし、声明文では、インフレが想定通り鈍化し続ければ、追加利下げの可能性もあると言及していた。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、148.46円(日足一目均衡表・転換線)
加ドル円の上値目処(めど)は、109.23円(8/1高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、145.44円(8/8安値)
加ドル円の下値目処(めど)は、105.80円(8/8安値)
(山下)
リスクシナリオは、依然として中東情勢の緊迫化、すなわち、イランによるイスラエルに対する報復攻撃、中東の地政学リスクの高まりとなる。
米10年債利回りは、2日の米7月雇用統計のネガティブサプライズを受けて4.0%を割り込んで以来、明確に4%を上回ることが出来ていない。
来週14日に発表される米7月消費者物価指数(CPI)も伸び率の鈍化が見込まれていることで、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の利下げ開始が予想されており、ドルの戻りを限定的にしている。
ドル/加ドルは、7月カナダ雇用統計に要注目となる。6月の失業率は6.4%と2年5カ月ぶりの高水準まで悪化していたが、7月も6.5%への悪化が予想されている。新規雇用者数変化は+2.25万人と予想されており、6月の-0.14万人からの増加が見込まれている。
7月の雇用統計が弱めなデータになれば、カナダが景気後退に向かっている可能性が高まることで、カナダ金利の先安観が更に強まり、加ドルの上値を抑える要因となる。
カナダ銀行(中央銀行)は、先月、政策金利を0.25%引き下げて4.5%とし、声明文では、インフレが想定通り鈍化し続ければ、追加利下げの可能性もあると言及していた。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、148.46円(日足一目均衡表・転換線)
加ドル円の上値目処(めど)は、109.23円(8/1高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、145.44円(8/8安値)
加ドル円の下値目処(めど)は、105.80円(8/8安値)
(山下)