ロンドン為替見通し=パネッタECB専務理事の講演の後は米労働省の年次改定待ちか
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、パネッタ欧州中央銀行(ECB)専務理事の講演を見極めた後は、23時に発表される米労働省の雇用統計の年次改定を待つことになる。
ハト派のパネッタ欧州中央銀行(ECB)専務理事は、これまで「金融引き締めが過剰だと、インフレ率が目標を下回るリスク」「数回の利下げを行っても、金融引き締め政策は解除されない」「迅速に、そして段階的に利下げを行えば、後になって急な大幅利下げを避けられる」などと述べている。本日の講演でも同様に9月12日の欧州中央銀行(ECB)理事会に向けた利下げに言及する可能性が高いと思われる。
しかし、ユーロドルは年初来高値を更新しており、ECB理事会での利下げよりも、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ開始観測による米長期金利の低下を材料視している。
23日のジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)でのパウエルFRB議長の講演に向けて、今夜23時に米労働省が発表する年次ベンチマーク改定での下方修正が注目されている。
2023年4月から2024年3月までの非農業部門就労者数は290万人の増加、月平均は24.1万人の増加だったが、大幅に下方修正される可能性(予想:▲30万人~▲100万人)が警戒されている。
予想通りに大幅に下方修正された場合、米10年債利回りの更なる低下に繋がることで、ユーロドルの上昇に拍車がかかることになる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1276ドル(2023/7/18高値)
・ユーロ円:163.63円(日足一目均衡表・基準線)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1020ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:160.42円(8/19安値)
(山下)
ハト派のパネッタ欧州中央銀行(ECB)専務理事は、これまで「金融引き締めが過剰だと、インフレ率が目標を下回るリスク」「数回の利下げを行っても、金融引き締め政策は解除されない」「迅速に、そして段階的に利下げを行えば、後になって急な大幅利下げを避けられる」などと述べている。本日の講演でも同様に9月12日の欧州中央銀行(ECB)理事会に向けた利下げに言及する可能性が高いと思われる。
しかし、ユーロドルは年初来高値を更新しており、ECB理事会での利下げよりも、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ開始観測による米長期金利の低下を材料視している。
23日のジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)でのパウエルFRB議長の講演に向けて、今夜23時に米労働省が発表する年次ベンチマーク改定での下方修正が注目されている。
2023年4月から2024年3月までの非農業部門就労者数は290万人の増加、月平均は24.1万人の増加だったが、大幅に下方修正される可能性(予想:▲30万人~▲100万人)が警戒されている。
予想通りに大幅に下方修正された場合、米10年債利回りの更なる低下に繋がることで、ユーロドルの上昇に拍車がかかることになる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1276ドル(2023/7/18高値)
・ユーロ円:163.63円(日足一目均衡表・基準線)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1020ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:160.42円(8/19安値)
(山下)