NY株見通し-FOMC議事要旨とターゲットなどの決算発表に注目

 今晩はFOMC議事要旨と決算発表に注目。昨日はダウ平均が61.56ドル安(-0.15%)と6日ぶりに小幅反落し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.20%安、0.33%安とともに9日ぶりに反落した。8月5日の急落の後、主要3指数はそろって大幅反発し、急落前の水準を回復した。前日はダウ平均とS&P500が史上最高値まで1%前後に迫った。投資家の不安心理を示すVIX指数は昨日は15.88ポイントと前日の14.65ポイントから上昇したものの、8月5日の日中に付けた65ポイント台からは大幅に低下し、センチメントは大きく改善した。

 今晩の取引では米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨と決算発表に注目する展開か。9月17-18日開催のFOMCでは0.25%の利下げが確実視されており、CMEのフェドウォッチ・ツールでは33%の確率で通常の2倍の0.50%の利下げも予想されている。今週は、利下げ見通しを巡り金曜日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演に注目が集まるが、政策金利が据え置かれた7月FOMC議事要旨からも9月FOMCでの利下げ幅のヒントを探ることになる。決算発表は寄り前にターゲット、TJXが発表予定で、個人消費の動向を巡り小売り株の決算やガイダンスにも要注目となる。

 今晩の米経済指標・イベントはFOMC議事要旨のほか、MBA住宅ローン申請指数、年次雇用者数ベンチマーク速報値、米20年債入札など。企業決算は寄り前にアナログ・デバイセズ、ターゲット、TJX、引け後にアジレント・テクノロジーなどが発表予定。(執筆:8月21日、14:00)
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