NY株見通し-今週は7月PCE価格指数とエヌビディアの決算に注目

 今週のNY市場は物価指標とエヌビディアの決算に注目。先週はダウ平均が1.27%高、S&P500が1.45%高、ナスダック総合が1.40%高とそろって2週続伸。22日から開催されたジャクソンホール会議で、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを示唆したことが支援となった。CMEのフェドウォッチ・ツールでは9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%以上の利下げ確率が引き続き100%となり、0.50%の利下げ確率は37%に上昇。年内4回(1.00%)の利下げ確率は1週間前の16%から32%に上昇した。S&P500は金曜日に取引時間中の史上最高値まで0.49%に迫り、終値では最高値まで0.58%の水準で終了した。ダウ平均は終値の過去最高値まで23.00ドル(0.06%)で終了した。

 今週は9月FOMCでの利下げ幅を巡り、金曜日に発表される7月個人消費支出 (PCE)価格指数に注目が集まるほか、メガキャップや半導体株ラリーの持続性を巡り、水曜日引け後に発表されるエヌビディアの決算発表が焦点となりそうだ。FRBがインフレ指標として注目する7月個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前年比+0.2%と6月から横ばいが見込まれ、前年比では+2.7%と6月の+2.6%から上昇が予想されている。予想並みの伸びに留まれば利下げ期待が引き続き米国株の追い風となりそうだ。このほかの経済指標は8月消費者信頼感指数、4-6月期GDP改定値、新規失業保険申請件数など。企業決算はエヌビディアのほか、セールスフォース、クラウドストライク、ベストバイ、ダラー・ゼネラル、ルルレモン・アスレティカ、アルタ・ビューティーなどが発表予定。

 今晩の米経済指標・イベントは7月耐久財受注など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:8月26日、14:00)
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