NY為替見通し=米加はレーバーデーの祝日、LDNフィキシング後はもみ合いか
本日は米国とカナダがレーバーデーの祝日であり、北米の株式・債券市場は休場。為替市場も参加者が少なく、よほど大きなニュースが出ない限り、ロンドン16時(日本時間24時)フィキシングを通過した後は方向感が出難くなるだろう。なお、本日が月初となる欧州市場の前半は、円売りフローが断続的に持ち込まれた。ロンドンフィキシングも同じ方向とは限らないものの、それなりの値幅を伴った動きとなるかもしれない。
先週を振り返ると、4-6月期米GDP改定値の上振れなどをきっかけに米長期金利が上昇してドル円の反発を後押しした。ただ7月米PCEデフレーターは予想に沿った結果であり、インフレ減速の基調は保たれたままだ。今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)については、一時高まった0.50%引き下げ見通しは後退したものの0.25%利下げは確実視されている。
米金利先安観が維持されるなか、ここから市場の注目は、米金融当局が「どの程度のペース」政策金利の引き下げを行っていくかだろう。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を含む複数の当局者は労働市場の重要性を語っており、そういった意味でも今週は、今後を占う上で重要な週となりそうだ。
今週発表される米雇用データは、4日に7月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、翌5日には8月ADP全米雇用報告や前週分の新規失業保険申請件数。そして6日には、メインイベントである8月雇用統計が待ち構えている。
金融政策イベントでは、4日にカナダ中銀が政策金利を公表する。現行4.50%から4.25%に引き下げを市場は完全に織り込んでおり、声明内容で追加利下げへの積極性を見定めることになる。
想定レンジ上限
・ドル円、8月20日高値147.35円を超えると同月19日高値148.05円
想定レンジ下限
・ドル円、本日安値145.78円
(小針)
先週を振り返ると、4-6月期米GDP改定値の上振れなどをきっかけに米長期金利が上昇してドル円の反発を後押しした。ただ7月米PCEデフレーターは予想に沿った結果であり、インフレ減速の基調は保たれたままだ。今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)については、一時高まった0.50%引き下げ見通しは後退したものの0.25%利下げは確実視されている。
米金利先安観が維持されるなか、ここから市場の注目は、米金融当局が「どの程度のペース」政策金利の引き下げを行っていくかだろう。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を含む複数の当局者は労働市場の重要性を語っており、そういった意味でも今週は、今後を占う上で重要な週となりそうだ。
今週発表される米雇用データは、4日に7月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、翌5日には8月ADP全米雇用報告や前週分の新規失業保険申請件数。そして6日には、メインイベントである8月雇用統計が待ち構えている。
金融政策イベントでは、4日にカナダ中銀が政策金利を公表する。現行4.50%から4.25%に引き下げを市場は完全に織り込んでおり、声明内容で追加利下げへの積極性を見定めることになる。
想定レンジ上限
・ドル円、8月20日高値147.35円を超えると同月19日高値148.05円
想定レンジ下限
・ドル円、本日安値145.78円
(小針)