9日香港株=続落か、米ハイテク株安が重荷

 週明け9日の香港市場は続落か。6日発表の米8月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が14.2万人増と予想の16万人増を下回ったことで米景気の先行き不安が高まり、同日のNY市場でハイテク株を中心に米株式相場が下落した流れを引き継ぐと予想する。また、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が大幅な利下げを決めるとの観測は後退しており、相場の重荷となりそうだ。CMEのフェド・ウォッチ・ツールの0.25%の利下げ確率は6日に前日比10ポイント高い70%となり、0.50%の利下げ確率が40%から30%に低下した。

 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開があり得る。5日のハンセン指数(6日は強風警報のため休場)は終値ベースで8月21日以来およそ2週間ぶり安値を連日で更新しただけに、安値を拾う買いが入りやすい。また、中国景気の先行き不安が根強いなか、中国国家統計局がきょう発表する8月の物価統計が注目の材料となりそうだ。

 6日のNY株式相場はダウ平均が続落し、ナスダック総合は大幅に反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(00939)、医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、金鉱大手の紫金鉱業集団(02899)が上回って終えた。

(小針)
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