2日香港株=続伸して始まるか、米利下げ期待が支え

 週明け2日の香港市場は前週末の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まるか。8月30日発表の7月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前月比で0.2%上昇し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想と一致した。米連邦準備理事会(FRB)が注目するインフレ指標が予想通りの伸びにとどまったことで、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が引き続き相場を支えるだろう。

 もっとも、ハンセン指数は前週末に続伸し、終値ベースで7月15日以来1カ月半ぶりの高値を付けただけに利益確定売りが出やすい。心理的節目の18000ポイントを超えると上値が重い展開があり得る。8月30日のNY債券市場で米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.909%に上昇した(前日は3.867%)こともハイテクグロース株に下押し圧力がかかると予想する。

 中国国家統計局が8月31日に発表した8月の購買担当者景気指数(PMI)はまちまちの内容。製造業PMIが49.1と前月比0.3ポイント低下して市場予想(49.5)を下回った半面、非製造業PMIは50.3ポイントと前月比0.1ポイント上昇して景況感の分かれ目となる50を1年8カ月連続で上回った。

 8月30日のNY株式相場はダウ平均が続伸し、連日で過去最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、電気自動車の理想汽車(02015)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(00939)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
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