20日香港株=買い先行か、米株高を好感 上値の重い展開も

 20日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買いが先行するか。米国の景気後退(リセッション)懸念の後退に加え、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ開始がほぼ確実視されており、利下げが景気を支えるとの見方が相場を支えそうだ。ただ、ハンセン指数は前日まで続伸して、約4週間ぶり高値をつけただけに、買い一巡後は上値の重い展開になる可能性がある。今週後半に開かれるジャクソンホール会議でFRBのパウエル議長が講演を予定しているとあって、様子見ムードも相場を重くしそうだ。

 きょうは中国本土で最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が発表される。7月に利下げした直後で今月は据え置きの公算が大きいとみられる。

 上場企業の6月中間決算の発表が本格化するなか、業績や見通しを手掛かりとした売買が引き続き活発になりそうだ。きょうはチャイナ・テレコム(00728)、同程旅行(00780)、快手科技(01024)、舜宇光学科技(02382)などが決算を発表する予定。

 19日のNY市場でダウ平均は236米ドル高と5営業日続伸し、7月17日以来の高値で終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は8営業日続伸。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、大型ネット株のテンセント(00700)、百度(09888)などが香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、香港鉄路(00066)などが下回って引けた。


(小針)
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