7日香港株=反発して始まるか、過度な米景気不安が後退

 7日の香港市場は反発して始まるか。前日のハンセン指数は終値ベースで4月22日以来およそ3カ月半ぶりの安値を連日で更新しただけに、値ごろ感が強まった銘柄を中心に買い直しが入ると予想する。6日に米株式相場が上昇したことで、米国の景気後退(リセッション)への過度な警戒感が和らぎそうだ。

 もっとも、買い一巡後は上値が重い展開がありそうだ。中東情勢の緊張化が警戒されている上、中国景気の先行き不安も根強い。きょう発表される7月の中国貿易統計が注目の材料となるだろう。決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色も引き続き活発となりそうだ。きょうは香港フラッグキャリアのキャセイ・パシフィック(00293)などが2024年6月中間決算を発表する。

 6日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって4営業日ぶりに反発した。前日に1987年のブラックマンデー以来の急落となった日経平均が10.2%高と急反発したことで世界的な株安連鎖への警戒感が和らいだ。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)とJDドットコム(09618)、英金融大手のHSBC(00005)、電動工具の創科実業(00669)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、保険株のAIAグループ(01299)が下回って終えた。
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