14日香港株=続伸して始まるか、米PPI予想下振れが材料

 14日の香港市場は続伸して始まるか。前日発表された米7月生産者物価指数(PPI)の伸び率が市場予想を下回った。インフレが鈍化したことで米連邦準備理事会(FRB)が利下げを始めやすくなるとの見方から、買いが先行しそうだ。PPIの結果を受けて米長期金利の指標となる10年債利回りが前日の3.909%から3.846%に低下しており、運用リスクを取りやすくなるだろう。

 決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色も引き続き活発と予想する。きょうはハンセン指数構成銘柄の電能実業(00006)、テンセント(00700)、長江インフラ(01038)が2024年6月中間決算を発表する。もっとも、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。きょう夜に米7月消費者物価指数(CPI)、あすに中国の7月主要経済指標の発表を控え、次第に様子見姿勢が強まりそうだ。

 13日のNY株式相場はダウ平均が反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は4日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株の美団(03690)とアリババ集団(09988)が香港終値を上回って引けた。
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