NYマーケットダイジェスト・16日 ダウ最高値・金利低下・ドル安

(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=140.62円(前営業日比▲0.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.54円(△0.54円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1133ドル(△0.0058ドル)
ダウ工業株30種平均:41622.08ドル(△228.30ドル)
ナスダック総合株価指数:17592.13(▲91.85)
10年物米国債利回り:3.62%(▲0.03%)
WTI原油先物10月限:1バレル=70.09ドル(△1.44ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2608.9ドル(▲1.8ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
9月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
        11.5       ▲4.7

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は5日続落。米連邦準備理事会(FRB)が17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げに踏み切るとの観測を背景に、日本時間夕刻には一時139.58円と昨年7月28日以来約1年2カ月ぶりの安値を付けた。
 ただ、欧米市場では買い戻しが優勢に。9月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を上回り、米景気の底堅さが示されるとドルを買い戻す動きが活発化。1時前には140.91円付近まで値を上げた。もっとも、アジア時間に付けた日通し高値140.93円が目先戻りの目処として意識されると買い戻しは一服した。米10年債利回りが再び低下に転じたことも相場の重し。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、FOMCで0.25%の利下げを予想する確率は前週末の50%から33%に低下した一方、0.50%の利下げを予想する確率は50%から67%に上昇した。

・ユーロドルは上昇。米大幅利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行し、22時30分過ぎに一時1.1138ドルと日通し高値を付けた。ただ、6日の高値1.1155ドルが目先レジスタンスとして意識されると上昇は一服し、1.11ドル台前半でのもみ合いに転じた。米経済指標の上振れも相場の上値を抑えた。

・ユーロ円は反発。日本時間夕刻に一時155.15円と8月5日以来の安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。1時30分過ぎには一時156.67円と日通し高値を更新した。ドル円の下げ渋りやユーロドルの上昇につれた買いが入った。なお、市場では「8月5日の安値154.42円が重要なサポートとして意識される」との指摘があった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、史上最高値を更新した。FRBが17-18日のFOMCで大幅利下げに動くとの期待が再燃する中、主力株の一角に買いが入った。半面、アナリストに「新型スマートフォン『iPhone 16 Pro』の需要が予想を下回っている」と指摘されたアップルが下落し、相場の重しとなった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日ぶりに反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。FRBが17-18日のFOMCで大幅利下げに踏み切るとの観測を背景に、債券買いが優勢となった。

・原油先物相場は反発。前週にハリケーンの被害を受けたメキシコ湾岸の石油精製施設の再稼働が遅れており、供給不安を手掛かりにした買いが入った。

・金先物相場は3日ぶりに小反落。前週末に過去最高値を更新したこともあり、利益確定目的の売りが出た。もっとも、週内にFOMCを控えていることから様子見ムードも強く、積極的な売買は手控えられた。

(中村)
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