NY株見通し-底堅い展開か 経済指標は8月中古住宅販売件数など

 今晩は底堅い展開か。昨日は米連邦公開市場委員会(FOMC)で大方の予想通りに政策金利が通常の幅の2倍の0.50%引き下げられた。0.50%の利下げを受けて主要3指数がそろって上昇し、ダウ平均とS&P500が取引時間中の史上最高値を更新したものの、その後は利益確定売りが強まり主要3指数がそろって下落して終了した。この先の利下げを巡っては公表されたFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)で年内残り2回の会合で0.50%の追加利下げの可能性が示唆された。

 今晩は先行きの利下げ見通しなどを背景に底堅い展開か。昨日のFOMCでは0.50%の大幅利下げが決定されたものの、ドット・プロットで年内に0.50%の追加利下げが示唆されたことや、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見でこの先の利下げを急がない姿勢を示したことで過度な景気後退(リセッション)懸念は強まらなかった。今晩の取引では、年内あと2回の利下げ見通しや米国経済のソフトランディング期待を背景に底堅い展開が期待できそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、8月中古住宅販売件数、9月フィラデルフィア連銀業況指数、8月景気先行指数など。企業決算は寄り前にファクトセット・リサーチ、ダーデン・レストランツ、引け後にレナー、フェデックスが発表予定。(執筆:9月19日、14:00)
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