東京外国為替市場概況・15時 ドル円、弱含み

 4日午後の東京外国為替市場でドル円は弱含み。15時時点では146.08円と12時時点(146.40円)と比べて32銭程度のドル安水準だった。今夜発表の米9月雇用統計を控えて、実需筋からのドル売りが断続的に持ち込まれ、日経平均株価が上げ幅を縮小したことで、一時145.92円まで下値を広げた。
 石破首相は、所信表明演説で「経済あっての財政、賃上げと投資けん引の成長型経済を実現。デフレ脱却を最優先に実現。投資大国に向けた施策を講じる」などと述べた。
 一部市場筋は、これまでのように日銀の利上げをけん制する発言がなかったことで、円買い要因と指摘する向きがあった。

 ユーロ円も弱含み。15時時点では161.17円と12時時点(161.48円)と比べて31銭程度のユーロ安水準だった。日経平均株価が上げ幅を縮小したことで、一時161.01円まで下値を広げた。
 ポンド円は191.74円、カナダドル円は107.68円まで下押しした。

 ユーロドルは小幅高。15時時点では1.1033ドルと12時時点(1.1030ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の下落に連れて、1.1025ドルまでわずかに下値を広げたものの、1.1000ドルに控えている大口の買いオーダーなどで下げ渋る展開となった。
 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.92円 - 146.93円
ユーロドル:1.1025ドル - 1.1040ドル
ユーロ円:161.01円 - 162.14円

(山下)
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