株式明日の戦略-続伸も週間では4桁下落、来週はファストリ決算と米CPIに要注目
4日の日経平均は続伸。終値は83円高の38635円。
日経平均は83円高(38635円)と小幅な上昇にとどまったが、プライムでは1000を超える銘柄が上昇し、業種別でも33業種中、30業種が上昇した。指数が値を消した場面ではドル円が円高に振れていただけに、来週も為替には注意を払う必要がある。本日の米9月雇用統計も重要な指標だが、来週もFOMC議事要旨(9/17~18開催分)の公表(9日)や、米9月消費者物価指数(10日)、米9月生産者物価指数(11日)など、ドル円を刺激しそうな材料は多い。来週、米国の物価指標を無難に消化できれば、為替に対する警戒は後退すると思われる。円高が進んだとしても143円~144円辺りまでで踏みとどまるかどうかを注視しておきたい。
【来週の見通し】
不安定な展開か。翌週月曜の14日が休場で3連休を控える週。木曜10日の引け後にファーストリテイリングが決算発表を予定しており、この日の米国では9月の消費者物価指数(CPI)が発表される。SQ日で3連休前となる金曜11日にこれらの材料を消化することになる。11日の振れ幅が大きくなりそうで、この日の値動きが週の方向を左右するような展開も想定される。小売を中心に決算発表がいくつか出てくることから、個別物色は活況が見込まれる。ノーベル賞の発表が相次ぐ週で、日本人の受賞があれば関連銘柄を掘り下げる動きも出てくるだろう。これらの点から悲観ムードはさほど高まらないとみる。しかし、一時的でも円高が進むようなら指数は下に値幅が出ると思われるだけに楽観一辺倒にもなりづらく、強弱感が交錯し続けると予想する。
【今週を振り返る】
大幅安となった。前の週の金曜9月27日引け後に自民党総裁選の結果を受けて円高が急速に進んで先物が急落したことから、週明け30日の日経平均は1910円安と派手に下げた。10月に入り1日は円高一服を好感して732円高、2日は中東の地政学リスクを警戒して843円安、3日は石破首相が追加利上げに慎重姿勢を示して円安が進んだことが好感されて743円高と、値幅を伴った上げ下げが続いた。4日は米9月雇用統計の発表を前に方向感が定まらなかったが、83円高とプラスで終了。荒い動きが続いたが、月曜の下げが響いて週間では4桁の下落となった。日経平均は週間では約1193円の下落となり、週足では4週ぶりに陰線を形成した。
【来週の予定】
国内では、8月景気動向指数(10/7)、8月家計調査、8月毎月勤労統計、9月景気ウォッチャー調査、30年国債入札(10/8)、9月国内企業物価指数、9月都心オフィス空室率、5年国債入札(10/10)、9月マネーストック、オプションSQ(10/11)などがある。
海外の経済指標の発表やイベントでは、ノーベル賞受賞者発表(生理学・医学賞)
米8月消費者信用残高(10/7)、ノーベル賞受賞者発表(物理学賞)、米8月貿易収支、米3年国債入札(10/8)、FOMC議事要旨(9/17、18開催分)、米10年国債入札(10/9)、ノーベル賞受賞者発表(文学賞)、米9月消費者物価指数(CPI)、米30年国債入札(10/10)、ノーベル賞受賞者発表(平和賞)、米9月生産者物価指数(PPI)、米10月ミシガン大学消費者態度指数(10/11)などがある。
なお、10/11の香港は重陽節により休場となる。
日経平均は83円高(38635円)と小幅な上昇にとどまったが、プライムでは1000を超える銘柄が上昇し、業種別でも33業種中、30業種が上昇した。指数が値を消した場面ではドル円が円高に振れていただけに、来週も為替には注意を払う必要がある。本日の米9月雇用統計も重要な指標だが、来週もFOMC議事要旨(9/17~18開催分)の公表(9日)や、米9月消費者物価指数(10日)、米9月生産者物価指数(11日)など、ドル円を刺激しそうな材料は多い。来週、米国の物価指標を無難に消化できれば、為替に対する警戒は後退すると思われる。円高が進んだとしても143円~144円辺りまでで踏みとどまるかどうかを注視しておきたい。
【来週の見通し】
不安定な展開か。翌週月曜の14日が休場で3連休を控える週。木曜10日の引け後にファーストリテイリングが決算発表を予定しており、この日の米国では9月の消費者物価指数(CPI)が発表される。SQ日で3連休前となる金曜11日にこれらの材料を消化することになる。11日の振れ幅が大きくなりそうで、この日の値動きが週の方向を左右するような展開も想定される。小売を中心に決算発表がいくつか出てくることから、個別物色は活況が見込まれる。ノーベル賞の発表が相次ぐ週で、日本人の受賞があれば関連銘柄を掘り下げる動きも出てくるだろう。これらの点から悲観ムードはさほど高まらないとみる。しかし、一時的でも円高が進むようなら指数は下に値幅が出ると思われるだけに楽観一辺倒にもなりづらく、強弱感が交錯し続けると予想する。
【今週を振り返る】
大幅安となった。前の週の金曜9月27日引け後に自民党総裁選の結果を受けて円高が急速に進んで先物が急落したことから、週明け30日の日経平均は1910円安と派手に下げた。10月に入り1日は円高一服を好感して732円高、2日は中東の地政学リスクを警戒して843円安、3日は石破首相が追加利上げに慎重姿勢を示して円安が進んだことが好感されて743円高と、値幅を伴った上げ下げが続いた。4日は米9月雇用統計の発表を前に方向感が定まらなかったが、83円高とプラスで終了。荒い動きが続いたが、月曜の下げが響いて週間では4桁の下落となった。日経平均は週間では約1193円の下落となり、週足では4週ぶりに陰線を形成した。
【来週の予定】
国内では、8月景気動向指数(10/7)、8月家計調査、8月毎月勤労統計、9月景気ウォッチャー調査、30年国債入札(10/8)、9月国内企業物価指数、9月都心オフィス空室率、5年国債入札(10/10)、9月マネーストック、オプションSQ(10/11)などがある。
海外の経済指標の発表やイベントでは、ノーベル賞受賞者発表(生理学・医学賞)
米8月消費者信用残高(10/7)、ノーベル賞受賞者発表(物理学賞)、米8月貿易収支、米3年国債入札(10/8)、FOMC議事要旨(9/17、18開催分)、米10年国債入札(10/9)、ノーベル賞受賞者発表(文学賞)、米9月消費者物価指数(CPI)、米30年国債入札(10/10)、ノーベル賞受賞者発表(平和賞)、米9月生産者物価指数(PPI)、米10月ミシガン大学消費者態度指数(10/11)などがある。
なお、10/11の香港は重陽節により休場となる。