NYマーケットダイジェスト・15日 原油急落・株安・金利低下
(15日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.20円(前営業日比▲0.56円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.56円(▲0.81円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0893ドル(▲0.0016ドル)
ダウ工業株30種平均:42740.42ドル(▲324.80ドル)
ナスダック総合株価指数:18315.59(▲187.10)
10年物米国債利回り:4.03%(▲0.07%)
WTI原油先物11月限:1バレル=70.58ドル(▲3.25ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2678.9ドル(△13.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
▲11.9 11.5
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反落。欧州株相場の下落などを背景にリスク回避の円買い・ドル売りが出ると、欧州市場序盤に一時148.85円と日通し安値を付けた。
ただ、NY市場では下げ渋る展開に。米利下げペースが緩やかになるとの見方が根強い中、対ユーロなどでドル買いが進んだ影響を受け、2時30分前には149.54円付近まで下げ幅を縮めた。もっとも、この日発表の10月米NY連銀製造業景気指数が予想を大幅に下回ったことや、日米株価指数の下落が相場の重しになったため、戻りも限定的だった。
・ユーロドルは続落。欧州時間発表の10月独ZEW景況感指数や8月ユーロ圏鉱工業生産が予想を上回るとユーロ買い・ドル売りが先行。低調な米経済指標や米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入ると一時1.0917ドルと日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値1.0942ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。欧米株価の下落に伴うリスク・オフのユーロ売り・ドル買いも出て、3時前に一時1.0882ドルと8月8日の安値に面合わせした。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。米国株相場や日経平均先物の下落を背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが優勢になると、23時30分過ぎに一時162.34円と日通し安値を更新した。その後の戻りも162.83円付近にとどまった。
なお、ダウ平均は一時360ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比1080円安の3万8830円まで売られる場面があった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングスが発表した決算が低調な内容となったことを受けて同社株が急落すると、半導体関連銘柄に売りが波及し相場を押し下げた。なお、決算は誤って予定より1日早くウェブサイトに掲載され、「予想外の公表が市場を驚かせた」との声が聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などの下げが目立った。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。米国株相場の下落を背景に相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。低調な米経済指標や原油先物相場の急落も相場の支援材料。
・原油先物相場は大幅に3日続落。イスラエルのイランに対する報復攻撃は軍事施設が標的と報じられ、石油や核施設への攻撃は避けられるとの見方が広がった。エネルギー供給の混乱懸念が後退し、原油先物は売り圧力が一気に高まった。国際エネルギー機関(IEA)の月報で今年の世界石油需要の見通しが下方修正されたことも重しとなり、一時69.70ドル台まで下げ幅を広げた。
・金先物相場は反発。序盤に発表された10月米NY連銀製造業景気指数は予想を大幅に下回った。これを受けて米長期金利が低下し、金利が付かない金にとっては支援材料となった。ロンドン貴金属市場協会の年次総会で、複数の中央銀行が金の積極的な購入を続けていると表明したことも買い安心感に繋がっているもよう。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.20円(前営業日比▲0.56円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.56円(▲0.81円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0893ドル(▲0.0016ドル)
ダウ工業株30種平均:42740.42ドル(▲324.80ドル)
ナスダック総合株価指数:18315.59(▲187.10)
10年物米国債利回り:4.03%(▲0.07%)
WTI原油先物11月限:1バレル=70.58ドル(▲3.25ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2678.9ドル(△13.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
▲11.9 11.5
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反落。欧州株相場の下落などを背景にリスク回避の円買い・ドル売りが出ると、欧州市場序盤に一時148.85円と日通し安値を付けた。
ただ、NY市場では下げ渋る展開に。米利下げペースが緩やかになるとの見方が根強い中、対ユーロなどでドル買いが進んだ影響を受け、2時30分前には149.54円付近まで下げ幅を縮めた。もっとも、この日発表の10月米NY連銀製造業景気指数が予想を大幅に下回ったことや、日米株価指数の下落が相場の重しになったため、戻りも限定的だった。
・ユーロドルは続落。欧州時間発表の10月独ZEW景況感指数や8月ユーロ圏鉱工業生産が予想を上回るとユーロ買い・ドル売りが先行。低調な米経済指標や米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入ると一時1.0917ドルと日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値1.0942ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。欧米株価の下落に伴うリスク・オフのユーロ売り・ドル買いも出て、3時前に一時1.0882ドルと8月8日の安値に面合わせした。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。米国株相場や日経平均先物の下落を背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが優勢になると、23時30分過ぎに一時162.34円と日通し安値を更新した。その後の戻りも162.83円付近にとどまった。
なお、ダウ平均は一時360ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比1080円安の3万8830円まで売られる場面があった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングスが発表した決算が低調な内容となったことを受けて同社株が急落すると、半導体関連銘柄に売りが波及し相場を押し下げた。なお、決算は誤って予定より1日早くウェブサイトに掲載され、「予想外の公表が市場を驚かせた」との声が聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などの下げが目立った。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。米国株相場の下落を背景に相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。低調な米経済指標や原油先物相場の急落も相場の支援材料。
・原油先物相場は大幅に3日続落。イスラエルのイランに対する報復攻撃は軍事施設が標的と報じられ、石油や核施設への攻撃は避けられるとの見方が広がった。エネルギー供給の混乱懸念が後退し、原油先物は売り圧力が一気に高まった。国際エネルギー機関(IEA)の月報で今年の世界石油需要の見通しが下方修正されたことも重しとなり、一時69.70ドル台まで下げ幅を広げた。
・金先物相場は反発。序盤に発表された10月米NY連銀製造業景気指数は予想を大幅に下回った。これを受けて米長期金利が低下し、金利が付かない金にとっては支援材料となった。ロンドン貴金属市場協会の年次総会で、複数の中央銀行が金の積極的な購入を続けていると表明したことも買い安心感に繋がっているもよう。
(中村)