ニューヨーク外国為替市場概況・28日 ドル円、続伸

 28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は153.29円と前営業日NY終値(152.31円)と比べて98銭程度のドル高水準だった。欧州時間は上昇していた米10年債利回りが一時低下に転じたことなどを背景にドル売りが強まった影響から一時152.41円まで下落する場面があった。ただ、NY時間に入り、米金利が再び上昇したことで買い戻しが優勢に。米2年債入札が低調な結果となり10年債利回りが4.30%手前まで上昇幅を広げたほか、ダウ平均が堅調に推移したことを支えに153.30円台まで持ち直した。

 ユーロドルは反発。終値は1.0812ドルと前営業日NY終値(1.0796ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ高水準だった。欧州市場で買いが強まった影響が残り、24時前には一時1.0828ドルと日通し高値を付けた。もっとも、NY市場に限れば動きは限定的となり、値幅は18pips程度と狭かった。市場では「欧州中央銀行(ECB)の大幅利下げ期待は高く、引き続きユーロの上値は重いとみる見方は強い」との指摘があった。

 ユーロ円は続伸。終値は165.73円と前営業日NY終値(164.43円)と比べて1円30銭程度のユーロ高水準だった。欧州タイムに164.90円付近まで下押ししたが、NY時間にはドル円が反発したうえ、欧米株が上昇したことも後押しとなり165.80円台まで切り返した。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:152.41円 - 153.88円
ユーロドル:1.0782ドル - 1.0828ドル
ユーロ円:164.44円 - 166.07円


(越後)
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