1日香港株=方向感に乏しいか、米雇用統計の発表控え様子見

 1日の香港市場は方向感に乏しい相場か。米金融政策の見極め材料となる10月の米雇用統計が香港時間きょう夜に発表される。結果を見極めたいとのムードが広がると予想する。米大統領選挙の投開票を来週に控え、運用リスクが取りにくくなりそうだ。中国メディアの財新が午前に発表する10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)も注目されるだろう。

 前日はハンセン指数が続落し、17日以来2週間ぶりの安値を連日で更新しただけに、自律反発狙いの買いが入りやすい。半面、前日の米ハイテク株安が地合いの悪化につながりそうだ。

 10月31日のNY株式相場はダウ平均が3日続落し、S&P500とナスダック総合も続落した。大型テック株や半導体株に売りが広がり、指数を押し下げた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。電気自動車の理想汽車(02015)、英金融大手のHSBC(00005)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回った半面、ネット株のテンセント(00700)、美団(03690)、JDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)が上回って引けた。

(小針)
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