16日香港株=続落か、米半導体株安が重荷

 16日の香港市場は続落か。前日の米株式相場が半導体株を中心に下落した流れを引き継ぎ、運用リスクを回避する動きが広がると予想する。一方、中国景気の先行き不安がくすぶるなか、中国の7-9月期国内総生産(GDP)や9月の小売売上高、鉱工業生産などが18日に発表される。結果を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えるだろう。

 もっとも、中国の景気刺激策に期待する買いが入り、下値を支える展開があり得る。中国政府があす開く記者会見で、住宅都市農村建設部の倪虹部長らが「不動産市場の平穏で健全な発展に関する状況」を紹介すると伝わった。また、四半期業績見通しなど個別材料の出た銘柄の物色も活発となるだろう。ハンセン指数は心理的節目の20000ポイントが下値支持線として意識されそうだ。

 15日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって3日ぶりに反落。オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが業績警告を発表して急落し、半導体株が軒並み安となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国4大商業銀行の中国建設銀行(00939)と中国工商銀行(01398)、ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、美団(03690)、JDドットコム(09618)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
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