24日香港株=反発スタートか、米利下げ継続の観測が支え

 24日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ反発スタートか。米連邦準備理事会(FRB)の利下げが継続するとの観測が引き続き相場を支えそうだ。FRBは先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の大幅利下げを決めたが、23日はアトランタ連銀のボスティック総裁とミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が講演などで雇用情勢に配慮する姿勢を示した。FRBの継続的な利下げで株高が続くと見方が出ている。

 もっとも、買い一巡後は上値の重い展開になり得る。今週は火曜日に米国の9月消費者信頼感指数、木曜日に8月耐久財受注、第2四半期GDP確報値、金曜日にはFRBがインフレ指標として注目する8月個人消費支出(PCE)価格指数の発表がある。中国本土では来週から国慶節の大型連休に入ることもあり、積極的にリスクを取る動きは限られると予想する。

 23日のNY市場でDAW平均は3営業日連続で史上最高値を更新。9月のS&Pグローバル製造業PMI速報値が前月の47.9から47.0と2023年6月以来、15カ月ぶりの水準に悪化し、予想の48.5を大きく下回ったことでリセッション懸念を強めたが、利下げ期待が買いを支えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反発。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株のアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、美団(03690)などが香港終値を上回って引けた。

(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。