11日香港株=方向感に乏しいか、米CPIの発表控え様子見

 11日の香港市場は方向感に乏しい相場か。8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を香港時間きょう夜に控え、様子見ムードが広がりそうだ。17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決まる公算が大きいものの、利下げ幅を巡る市場の見方は定まっていない。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する物価指標の内容を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えると予想する。

 一方、米長期金利の低下を受けた買いが入れば相場の一定の下支えとなるだろう。10日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年物国債利回りは一時3.63%と2023年6月以来の低水準を付けた。

 10日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が小幅に反落した半面、ハイテク株主体のナスダック総合が続伸した。年初から大きく上昇したハイテク・グロース株からの資金シフトの動きが一服したが、金融、エネルギー株が売りに押された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、スマートフォン大手の小米集団(01810)、銀行大手のHSBC(00005)と中国建設銀行(00939)が香港終値を下回って引けた半面、香港コングロマリットの新世界発展(00017)が上回って引けた。
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