11日香港株=神経質な展開か、米CPI発表前に様子見

 週明け11日の香港市場は神経質な展開か。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する2月の米消費者物価指数(CPI)の公表を12日に控え、模様眺め気分が強いと予想する。前週末発表の米2月雇用統計が強弱まちまちとなり、FRBによる利下げ時期見通しは不透明になっている。米国のインフレ率は鈍化しているもののペースは緩やかで、先週末の米長期金利は依然として4%を上回っていた。

 中国の全国人民代表大会(全人代)はきょう閉幕する。中国当局が打ち出す具体的な産業振興策への期待が引き続き相場の支えとなるだろう。半面、前週末の米ハイテク株安を受けた売りが出そうだ。

 8日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって3日ぶりに反落。人工知能(AI)ラリーをけん引してきたエヌビディアが前日比5.09%高まで上昇後に5.55%安と急反落したことで、ハイテク株を中心に利益確定売りが強まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、金鉱株の紫金鉱業集団(02899)、電力株の華潤電力控股(00836)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回る一方、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)とJDドットコム(09618)が上回って終えた。
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