14日香港株=方向感に乏しいか、注目の米CPIに強弱両面

 14日の香港市場は方向感に乏しい相場か。注目された8月の米消費者物価指数(CPI)は強弱両面があり、米金融政策の先行きを見極めたい投資家は引き続きインフレ指標を注視するだろう。米8月CPIは総合で前年同月比3.7%上昇と2カ月連続で伸びが加速した半面、コア(食品とエネルギーを除く)は同4.3%上昇と前月(同4.7%上昇)から減速した。中国の景気鈍化への警戒感も根強く、中国国家統計局による8月の小売売上高と鉱工業生産の発表をあすに控えて様子見ムードが広がりそうだ。

 前日はハンセン指数が小幅ながら6営業日続落したことで、安値を拾う買いが相場の下支えとなりやすい状況。心理的節目の18000ポイントが下値支持線として意識され、底堅く推移する展開があり得る。

 13日のNY株式相場は、ダウ平均が続落。ただ、米長期金利の低下を背景にハイテク株に買いが入り、S&P500とナスダック総合はともに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。英金融大手のHSBC(00005)と中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が香港終値を上回った一方で、アジア保険会社のAIAグループ(01299)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)と電能実業(00006)が下回って引けた。
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