12日香港株=もみ合う展開か、米CPIの発表を前に様子見

 12日の香港市場はもみ合う展開か。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する2月の米消費者物価指数(CPI)の公表を控え、見極めようと、様子見ムードが漂いそうだ。香港市場でハンセン指数は前日に4日以来、1週間ぶり高値で終えた後とあって、利益確定売りが重荷となる可能性がある。

 一方、政策期待が引き続き下値を支えるだろう。中国本土で11日に中国の全国人民代表大会(全人代)が閉幕した。全人代の後に中国当局が具体的な産業政策を打ち出すとの見方が広がっている。また、決算内容や業績を手掛かりとした物色も続きそうだ。きょうはワーフ(00004)やジョルダーノ(00709)などが決算を発表する予定。

 11日のNY市場でダウ平均は46.97米ドル高と反発。米CPIの発表を前に方向感に乏しい展開となった。出遅れ感のあるディフェンシブ株や一部の消費関連銘柄が買われた半面、前週末に続いて半導体株やハイテク株が売られた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。主力株ではHSBC(00005)、テンセント(00700)などが香港終値を下回った半面、AIAグループ(01299)、アリババ集団(09988)などが上回って引けた。
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