3日香港株=上値重いか、米雇用統計控え様子見ムード

 3日の香港市場は上値の重い展開か。前日発表された9月の米ADP民間部門雇用者数が予想を上回ったことで米国の景気後退リスクが和らいだが、米連邦準備理事会(FRB)による大幅な利下げ観測が後退しており、相場の重しとなりそうだ。また注目の米雇用統計の発表を4日に控え、様子見ムードも強まると予想する。

 一方、前週に中国指導部が打ち出した追加の金融緩和と不動産不況対策、資本市場支援策に基づいて導入される措置への期待が引き続き相場の支えとなりそうだ。ただ、ハンセン指数は前日まで大幅に6営業日続伸し、終値ベースで2023年1月27日以来およそ1年8カ月ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りが警戒される。

 2日のNY株式相場は小幅に上昇。中東情勢の緊迫化に加え、通期ガイダンスを取り下げたナイキ(-6.77%)や出荷台数が予想を下回ったテスラ(-3.49%)の下落が重しとなったものの、前日に大きく下落した反動や、エヌビディア(+1.58%)、原油高を好感したエネルギー株の上昇が相場を支えた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、美団(03690)やテンセント(00700)が香港終値を上回って引けた半面、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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