24日香港株=売り先行か、米長期金利の上昇を嫌気

 24日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ、売りが先行するか。米長期金利の上昇が嫌気されそうだ。底堅い米景気を背景に米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが緩やかになるとの見方が増えているほか、米大統領選後の財政悪化懸念などを背景に米10年債利回りは一時4.25%台と7月26日以来の水準まで上昇した。株式の割高感を意識し、香港市場でも高PERのハイテク株やグロース株が売られる可能性がある。

 一方、株式市場の安定を図る「株式市場平準基金」の設立など、中国当局による資本市場支援策や財政出動への期待が続きそうだ。四半期決算や業績見通しを材料とする個別物色の動きも相場を支えるだろう。

 23日のNY市場でダウ平均は3日続落。一時631米ドル安まで下落幅を拡大し、409.94米ドル安(0.96%)で終えた。ハイテク株主体のナスダック総合は一時、2.30%安まで下落し、1.60%安で終了。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.2ポイントから19.24ポイントに上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)、国際金融株のHSBC(00005)がそろって香港終値を下回って引けた。
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