13日香港株=軟調な展開か、米長期金利の上昇が重荷 米中関係の悪化も警戒

 13日の香港市場は軟調な展開か。米長期金利の上昇が相場の重荷となりそうだ。トランプ米次期大統領が掲げる景気刺激的な政策はインフレ再燃や財政赤字の拡大につながりかねない。米連邦準備理事会(FRB)が利下げを進めにくくなるとの見方から、12日のNY債券市場で米長期金利の指標となる米10年物国債利回りは前週末比0.12%高い4.42%で終えた。米中関係の悪化も警戒されるだろう。米紙『ニューヨーク・タイムズ』は11日、トランプ氏が対中強硬派とされるマルコ・ルビオ上院議員を国務長官に起用する見通しだと報じた。さらに、マイク・ウォルツ下院議員に大統領補佐官(国家安全保障担当)への就任を打診したと複数メディアが同日伝えた。

 もっとも、ハンセン指数は前日に3営業日続落し、9月25日以来およそ1カ月半ぶりの安値圏にあるだけに、自律反発を見込む買いが相場を支える展開があり得る。決算などの個別材料を手掛かりとする物色も引き続き活発だろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のテンセント(00700)が2024年7-9月期決算、阿里健康(00241)が24年9月中間決算を発表する。

 12日のNY株式相場はダウ平均が3営業日ぶりに反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は6営業日ぶりに反落した。テスラや小型株などトランプ・ラリーで大きく上昇した銘柄を中心に利益確定売りが強まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。ネット株のテンセント、アリババ集団(09988)、美団(03690)、JDドットコム(09618)、電気自動車の理想汽車(02015)がそろって香港終値を下回って引けた。
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