12日香港株=もみ合いか、米物価統計や中国主要経済指標の発表を控え様子見も

 12日の香港市場はもみ合う展開か。全国人民代表大会(全人代)常務委員会が先週末に発表した経済政策に失望感が出たものの、金融緩和や財政出動に対する期待が依然として続いているようだ。週内に10月の米物価統計や、中国の主要経済指標の発表を控え、様子見気分が広がる可能性がある。一方、中国人民銀行(中央銀行)が11日に発表した10月の金融統計はまちまち。マネーサプライM2が市場予想を上回った半面、融資増加額と社会融資総量が市場予想を下回った。

 11日のNY市場でダウ平均が続伸し、連日で最高値を更新した。米大統領選でのトランプ前大統領の勝利を好感する流れが続いた。トランプ氏の選挙戦を支援したイーロン・マスク氏のテスラが約9%高と大幅続伸したほか、規制緩和期待を背景にゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカなどの大手金融株も2%超上昇した。S&P500は小幅ながら5営業日続伸し、終値で初めて6000ポイントを上回った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も小幅に5営業日続伸。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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