NYマーケットダイジェスト・14日 株安・ドル高・ビットコイン安
(14日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.27円(前営業日比△0.81円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.55円(△0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0530ドル(▲0.0034ドル)
ダウ工業株30種平均:43750.86ドル(▲207.33ドル)
ナスダック総合株価指数:19107.65(▲123.07)
10年物米国債利回り:4.44%(▲0.01%)
WTI原油先物12月限:1バレル=68.70ドル(△0.27ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2572.9ドル(▲13.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月米卸売物価指数(PPI)
(前月比) 0.2% 0.1%・改
(前年比) 2.4% 1.9%・改
食品とエネルギーを除くコア指数
(前月比) 0.3% 0.2%
(前年比) 3.1% 2.9%・改
前週分の米新規失業保険申請件数
21.7万件 22.1万件
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。10月米卸売物価指数(PPI)が総合・コアともに前年比で予想を上回ったほか、前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも強い内容となったことが分かると全般ドル買いが先行。22時30分過ぎに一時156.19円付近まで値を上げた。
ただ、156円台では利食いなどが出たため、買い一巡後は伸び悩んだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.38%台まで低下したことも相場の重しとなり、23時30分過ぎには155.52円付近まで下押しした。
もっとも、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「堅調な米景気を踏まえれば、利下げを急ぐ必要はない」との見解を表明し、今後の金利については「指標と経済見通し次第だ」と強調すると再び強含んだ。5時過ぎには一時156.42円と7月23日以来の高値を更新した。
・ユーロドルは5日続落。デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が「インフレ率が目標の2%に達する軌道にあることを最近のデータが示している」として、「ECBは一段の利下げの方向に進んでいる」との考えを示すとユーロ売り・ドル買いが先行。20時過ぎに一時1.0497ドルと昨年10月13日以来の安値を更新した。
ただ、昨年10月3日の安値1.0448ドルが重要なサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り、1時30分前には1.0582ドルと日通し高値を付けた。
もっとも、パウエルFRB議長の講演を受けて米利下げペースが想定よりも緩やかになるとの見方が強まると、米長期金利が低下幅を縮小し、ユーロ売り・ドル買いが優勢に。6時前には一時1.0512ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は上昇。20時過ぎに一時163.81円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。1時前には164.98円と日通し高値を更新した。引けにかけては164円台半ばで伸び悩んだ。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは軟調だった。対ドルでは一時8万7020ドル前後まで下落したほか、対円では1361万円台まで売られる場面があった。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。パウエルFRB議長の講演を受けて、FRBによる利下げペースが想定よりも緩やかになるとの見方が強まると売りが優勢となった。週初に史上最高値を更新したあとだけに、利益確定目的の売りも出やすかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落。電気自動車(EV)のテスラが5%超下落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに小反発。10月米PPIの結果を受けて売りが先行したものの、足もと相場下落が続いたあとだけに持ち高調整目的の買いが入ると持ち直した。ただ、パウエルFRB議長が「利下げを急ぐ必要はない」との見解を示すと再び売りが出たため、戻りも限定的だった。
・原油先物相場は3日続伸。昨日に続き、値ごろ感からの買いが相場を支えた模様。もっとも、需給が緩むとの観測も根強く、上値の重い展開となった。
・金先物相場は5日続落。トランプ次期米大統領の政策によりインフレ再燃が懸念されたことを背景に、ドル高への警戒感が広がった。こうした中、ドル建てで取引される金の割高感が意識されて売りが優勢となった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=156.27円(前営業日比△0.81円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.55円(△0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0530ドル(▲0.0034ドル)
ダウ工業株30種平均:43750.86ドル(▲207.33ドル)
ナスダック総合株価指数:19107.65(▲123.07)
10年物米国債利回り:4.44%(▲0.01%)
WTI原油先物12月限:1バレル=68.70ドル(△0.27ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2572.9ドル(▲13.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月米卸売物価指数(PPI)
(前月比) 0.2% 0.1%・改
(前年比) 2.4% 1.9%・改
食品とエネルギーを除くコア指数
(前月比) 0.3% 0.2%
(前年比) 3.1% 2.9%・改
前週分の米新規失業保険申請件数
21.7万件 22.1万件
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。10月米卸売物価指数(PPI)が総合・コアともに前年比で予想を上回ったほか、前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも強い内容となったことが分かると全般ドル買いが先行。22時30分過ぎに一時156.19円付近まで値を上げた。
ただ、156円台では利食いなどが出たため、買い一巡後は伸び悩んだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.38%台まで低下したことも相場の重しとなり、23時30分過ぎには155.52円付近まで下押しした。
もっとも、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「堅調な米景気を踏まえれば、利下げを急ぐ必要はない」との見解を表明し、今後の金利については「指標と経済見通し次第だ」と強調すると再び強含んだ。5時過ぎには一時156.42円と7月23日以来の高値を更新した。
・ユーロドルは5日続落。デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が「インフレ率が目標の2%に達する軌道にあることを最近のデータが示している」として、「ECBは一段の利下げの方向に進んでいる」との考えを示すとユーロ売り・ドル買いが先行。20時過ぎに一時1.0497ドルと昨年10月13日以来の安値を更新した。
ただ、昨年10月3日の安値1.0448ドルが重要なサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り、1時30分前には1.0582ドルと日通し高値を付けた。
もっとも、パウエルFRB議長の講演を受けて米利下げペースが想定よりも緩やかになるとの見方が強まると、米長期金利が低下幅を縮小し、ユーロ売り・ドル買いが優勢に。6時前には一時1.0512ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は上昇。20時過ぎに一時163.81円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。1時前には164.98円と日通し高値を更新した。引けにかけては164円台半ばで伸び悩んだ。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは軟調だった。対ドルでは一時8万7020ドル前後まで下落したほか、対円では1361万円台まで売られる場面があった。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。パウエルFRB議長の講演を受けて、FRBによる利下げペースが想定よりも緩やかになるとの見方が強まると売りが優勢となった。週初に史上最高値を更新したあとだけに、利益確定目的の売りも出やすかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落。電気自動車(EV)のテスラが5%超下落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに小反発。10月米PPIの結果を受けて売りが先行したものの、足もと相場下落が続いたあとだけに持ち高調整目的の買いが入ると持ち直した。ただ、パウエルFRB議長が「利下げを急ぐ必要はない」との見解を示すと再び売りが出たため、戻りも限定的だった。
・原油先物相場は3日続伸。昨日に続き、値ごろ感からの買いが相場を支えた模様。もっとも、需給が緩むとの観測も根強く、上値の重い展開となった。
・金先物相場は5日続落。トランプ次期米大統領の政策によりインフレ再燃が懸念されたことを背景に、ドル高への警戒感が広がった。こうした中、ドル建てで取引される金の割高感が意識されて売りが優勢となった。
(中村)