NYマーケットダイジェスト・8日 株最高値・金利低下・ユーロ安
(8日終値)
ドル・円相場:1ドル=152.64円(前営業日比▲0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.61円(▲1.64円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0718ドル(▲0.0087ドル)
ダウ工業株30種平均:43988.99ドル(△259.65ドル)
ナスダック総合株価指数:19286.78(△17.32)
10年物米国債利回り:4.30%(▲0.02%)
WTI原油先物12月限:1バレル=70.38ドル(▲1.98ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2694.8ドル(▲11.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
73.0 70.5
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは反落。米長期金利の低下などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると20時30分過ぎに1.0797ドル付近まで値を戻したものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0807ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。欧州株相場の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出たほか、11月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想より強い結果となり、米長期金利が低下幅を縮小したことも相場の重しとなった。前日の安値1.0713ドルを下抜けると一時1.0687ドルまで値を下げた。
ドイツではショルツ首相率いる与党連合が崩壊したことから、「ユーロ圏経済に及ぼす影響について市場の解釈が進む中、欧州景気への懸念がくすぶる」との声が聞かれた。また、ショルツ氏はこれまで3月の総選挙実施を目指す意向を明らかにしていたが、1月の実施を求める圧力が高まっていることを受けて、「早期総選挙の実施時期について話し合う用意がある」との見解を示した。なお、世論調査によると「有権者の3分の2が早期の選挙実施を望んでおり、経済団体は政治的混乱の終結を求めている」という。
・ドル円は続落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.26%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。20時過ぎに一時152.14円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。米ミシガン消費者態度指数が予想を上回ったことや米10年債利回りが4.31%台まで低下幅を縮めたことが相場を下支えした。市場では「200日移動平均線が位置する151.68円付近が重要なサポートとして意識されている」との声が聞かれた。
・ユーロ円も続落。独連立政権崩壊でユーロ圏景気への懸念が意識される中、全般ユーロ売りが進んだ。2時過ぎには一時163.21円と日通し安値を更新した。なお、ユーロポンドは0.8292ポンド、ユーロカナダドルは1.4883カナダドル、ユーロスイスフランは0.9367スイスフランまで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、史上最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。米大統領選ではトランプ前大統領の勝利が確実に。次期政権の経済政策が米景気を支えるとの見方が引き続き買いを促した。11月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想より強い結果となったことも相場上昇につながった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら4日続伸し、史上最高値で取引を終えた。トランプ氏の選挙活動を支援したイーロン・マスク氏が最高経営責任者(CEO)を務めるテスラがこの日も大幅に上昇した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。ユーロ圏景気への懸念がくすぶる中、欧州債相場が上昇すると、米国債にも買いが波及した。前日に米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げを決めたことも相場を下支えした。
・原油先物相場は反落。ハリケーン「ラファエル」が勢力を弱め、進路もメキシコ湾岸の精油地帯から逸れる見通しとなり、供給不安が和らいだ。中国の需要減退も相場の重しとなり、一時69.99ドルまで下押す場面があった。
・金先物相場は反落。外国為替市場でドル買いが進み、ドル建てで取引される金の割高感を嫌気した売りに押された。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=152.64円(前営業日比▲0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.61円(▲1.64円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0718ドル(▲0.0087ドル)
ダウ工業株30種平均:43988.99ドル(△259.65ドル)
ナスダック総合株価指数:19286.78(△17.32)
10年物米国債利回り:4.30%(▲0.02%)
WTI原油先物12月限:1バレル=70.38ドル(▲1.98ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2694.8ドル(▲11.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
73.0 70.5
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは反落。米長期金利の低下などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると20時30分過ぎに1.0797ドル付近まで値を戻したものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0807ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。欧州株相場の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出たほか、11月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想より強い結果となり、米長期金利が低下幅を縮小したことも相場の重しとなった。前日の安値1.0713ドルを下抜けると一時1.0687ドルまで値を下げた。
ドイツではショルツ首相率いる与党連合が崩壊したことから、「ユーロ圏経済に及ぼす影響について市場の解釈が進む中、欧州景気への懸念がくすぶる」との声が聞かれた。また、ショルツ氏はこれまで3月の総選挙実施を目指す意向を明らかにしていたが、1月の実施を求める圧力が高まっていることを受けて、「早期総選挙の実施時期について話し合う用意がある」との見解を示した。なお、世論調査によると「有権者の3分の2が早期の選挙実施を望んでおり、経済団体は政治的混乱の終結を求めている」という。
・ドル円は続落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.26%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。20時過ぎに一時152.14円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。米ミシガン消費者態度指数が予想を上回ったことや米10年債利回りが4.31%台まで低下幅を縮めたことが相場を下支えした。市場では「200日移動平均線が位置する151.68円付近が重要なサポートとして意識されている」との声が聞かれた。
・ユーロ円も続落。独連立政権崩壊でユーロ圏景気への懸念が意識される中、全般ユーロ売りが進んだ。2時過ぎには一時163.21円と日通し安値を更新した。なお、ユーロポンドは0.8292ポンド、ユーロカナダドルは1.4883カナダドル、ユーロスイスフランは0.9367スイスフランまで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、史上最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。米大統領選ではトランプ前大統領の勝利が確実に。次期政権の経済政策が米景気を支えるとの見方が引き続き買いを促した。11月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想より強い結果となったことも相場上昇につながった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら4日続伸し、史上最高値で取引を終えた。トランプ氏の選挙活動を支援したイーロン・マスク氏が最高経営責任者(CEO)を務めるテスラがこの日も大幅に上昇した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。ユーロ圏景気への懸念がくすぶる中、欧州債相場が上昇すると、米国債にも買いが波及した。前日に米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げを決めたことも相場を下支えした。
・原油先物相場は反落。ハリケーン「ラファエル」が勢力を弱め、進路もメキシコ湾岸の精油地帯から逸れる見通しとなり、供給不安が和らいだ。中国の需要減退も相場の重しとなり、一時69.99ドルまで下押す場面があった。
・金先物相場は反落。外国為替市場でドル買いが進み、ドル建てで取引される金の割高感を嫌気した売りに押された。
(中村)