欧州マーケットダイジェスト・15日 株安・円高
(15日終値:16日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=154.28円(15日15時時点比▲2.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.74円(▲2.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0549ドル(△0.0009ドル)
FTSE100種総合株価指数:8063.61(前営業日比▲7.58)
ドイツ株式指数(DAX):19210.81(▲52.89)
10年物英国債利回り:4.471%(▲0.012%)
10年物独国債利回り:2.356%(△0.015%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
9月英国内総生産(GDP)
(前月比) ▲0.1% 0.2%
7-9月期英GDP速報値
(前期比) 0.1% 0.5%
(前年同期比) 1.0% 0.7%
9月英鉱工業生産
(前月比) ▲0.5% 0.5%
9月英製造業生産指数
(前月比) ▲1.0% 1.3%・改
9月英商品貿易収支
163.21億ポンドの赤字 152.12億ポンドの赤字・改
10月スイス生産者輸入価格
(前月比) ▲0.3% ▲0.1%
10月仏消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比) 0.3% 0.2%
(前年同月比) 1.2% 1.2%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。アジア市場では一時156.75円と7月23日以来の高値を更新したものの、海外市場に入ると週末を控えたポジション調整目的の売りが目立った。米株式市場でダウ平均が一時400ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比810円安の3万7860円まで下げるとリスク・オフの円買いも優勢となり、3時過ぎに一時154.13円と日通し安値を更新した。
この日発表された10月米小売売上高は前月比0.4%増と予想の0.3%増を上回り、自動車を除く数値は前月比0.1%増と予想の0.3%増を下回ったものの、前月の数値が大幅に上方修正された。また、11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数は31.2と予想の▲0.7を大きく上回り、10月米輸入物価指数も前月比0.3%上昇と予想の0.1%低下に反して上昇した。概ね良好な内容となったことで、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.5007%前後と5月31日以来の高水準を記録。ドル円は24時前に155.77円付近まで下げ渋る場面もあった。
・ユーロドルは一進一退。前日に一時1.0497ドルと昨年10月13日以来約1年1カ月ぶりの安値を付けたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが先行。前日の高値1.0582ドルを上抜けると一時1.0593ドルまで値を上げた。ただ、その後発表の米経済指標が概ね良好な結果だったことが分かると一転売りが優勢に。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、24時前に一時1.0523ドルと日通し安値を更新した。
もっとも、前日の1.0497ドルや昨年10月3日の安値1.0448ドルが重要なサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米長期金利が低下に転じたことも相場を下支えし、2時30分前には1.0560ドル付近まで下げ渋った。
なお、チポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事は「利下げのペースと範囲は今後発表されるデータ次第」「経済成長に対するリスクは下振れ傾向」などと述べたと伝わった。
・ユーロ円は軟調。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、NYの取引時間帯に入ると売りが強まった。日米株価指数の下落を背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが入ると3時過ぎに一時162.59円と10月21日以来の安値を付けた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに小反落。7-9月期英GDP速報値や9月英鉱工業生産など、この日発表の英経済指標が軒並み予想を下回ると、投資家心理が悪化し株売りが優勢となった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株に売りが集まった。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われ、相場を下支えした。
・フランクフルト株式相場は反落。独連立政権崩壊で景気への懸念が意識される中、米国株相場の下落などを受けてリスク・オフの地合いとなった。個別ではザルトリウス(6.00%安)やキアゲン(2.49%安)、メルク(2.22%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=154.28円(15日15時時点比▲2.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.74円(▲2.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0549ドル(△0.0009ドル)
FTSE100種総合株価指数:8063.61(前営業日比▲7.58)
ドイツ株式指数(DAX):19210.81(▲52.89)
10年物英国債利回り:4.471%(▲0.012%)
10年物独国債利回り:2.356%(△0.015%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
9月英国内総生産(GDP)
(前月比) ▲0.1% 0.2%
7-9月期英GDP速報値
(前期比) 0.1% 0.5%
(前年同期比) 1.0% 0.7%
9月英鉱工業生産
(前月比) ▲0.5% 0.5%
9月英製造業生産指数
(前月比) ▲1.0% 1.3%・改
9月英商品貿易収支
163.21億ポンドの赤字 152.12億ポンドの赤字・改
10月スイス生産者輸入価格
(前月比) ▲0.3% ▲0.1%
10月仏消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比) 0.3% 0.2%
(前年同月比) 1.2% 1.2%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。アジア市場では一時156.75円と7月23日以来の高値を更新したものの、海外市場に入ると週末を控えたポジション調整目的の売りが目立った。米株式市場でダウ平均が一時400ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比810円安の3万7860円まで下げるとリスク・オフの円買いも優勢となり、3時過ぎに一時154.13円と日通し安値を更新した。
この日発表された10月米小売売上高は前月比0.4%増と予想の0.3%増を上回り、自動車を除く数値は前月比0.1%増と予想の0.3%増を下回ったものの、前月の数値が大幅に上方修正された。また、11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数は31.2と予想の▲0.7を大きく上回り、10月米輸入物価指数も前月比0.3%上昇と予想の0.1%低下に反して上昇した。概ね良好な内容となったことで、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.5007%前後と5月31日以来の高水準を記録。ドル円は24時前に155.77円付近まで下げ渋る場面もあった。
・ユーロドルは一進一退。前日に一時1.0497ドルと昨年10月13日以来約1年1カ月ぶりの安値を付けたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが先行。前日の高値1.0582ドルを上抜けると一時1.0593ドルまで値を上げた。ただ、その後発表の米経済指標が概ね良好な結果だったことが分かると一転売りが優勢に。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、24時前に一時1.0523ドルと日通し安値を更新した。
もっとも、前日の1.0497ドルや昨年10月3日の安値1.0448ドルが重要なサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米長期金利が低下に転じたことも相場を下支えし、2時30分前には1.0560ドル付近まで下げ渋った。
なお、チポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事は「利下げのペースと範囲は今後発表されるデータ次第」「経済成長に対するリスクは下振れ傾向」などと述べたと伝わった。
・ユーロ円は軟調。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、NYの取引時間帯に入ると売りが強まった。日米株価指数の下落を背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが入ると3時過ぎに一時162.59円と10月21日以来の安値を付けた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに小反落。7-9月期英GDP速報値や9月英鉱工業生産など、この日発表の英経済指標が軒並み予想を下回ると、投資家心理が悪化し株売りが優勢となった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株に売りが集まった。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われ、相場を下支えした。
・フランクフルト株式相場は反落。独連立政権崩壊で景気への懸念が意識される中、米国株相場の下落などを受けてリスク・オフの地合いとなった。個別ではザルトリウス(6.00%安)やキアゲン(2.49%安)、メルク(2.22%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。
(中村)