株式明日の戦略-半導体株が賑わい連日の大幅高、TOPIXはレンジ上放れ期待が高まる

 3日の日経平均は大幅続伸。終値は735円高の39248円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1338/値下がり268。ディスコが6.1%高、レーザーテック、東京エレクトロンが4.3%高、アドバンテストが3.9%高と半導体株買いが盛り上がった。フジクラ、古河電工、住友電工の電線大手3社が大幅上昇。川崎汽船など海運大手3社の動きも良かった。月次を材料にサイゼリヤが急伸。昼休みに株主優待の新設を発表したエイチームがストップ高まで買われており、後場の取引時間中には値が付かなかった。

 一方、売り出しの受渡期日を迎えた関西電力が商いを伴って3.1%安。半導体株の多くが買われる中、ソシオネクストは売りに押された。11月度の月次に改善が見られたワークマンは、買われる場面もあったが失速して下落で終了。主力大型株の動きが良かった一方で、テラドローン、グロービング、ククレブなど直近上場株には大きく売られるものが散見された。

 日経平均は連日の大幅上昇。この2日間の上げ幅は1000円を超えた。先週までは上値が重かったが、12月に入って雰囲気がガラッと変わっている。円高は警戒材料ではあるものの、日本株が強くなってきたことで、取引時間中には円高が進みづらくなっている。きょう強く買われた半導体株は、今年の安値圏で推移している銘柄も多い。日米で長期金利が低下すれば半導体株、上昇すれば金融株への買いが期待でき、崩れる要素が乏しくなってきた。

 TOPIXの終値は2753.58pで、2750pを終値で上回るのは7月31日以来となる。8月5日に暴落した後は、2750p近辺で天井をつけるパターンが続いていた。高値は2765.25pまであった。11月12日の取引時間中につけた戻り高値の2770.16pを上回ることができるかが目先の焦点となる。TOPIXの上値が軽くなってくるようなら、日経平均も次の節目の39500円は通過点となり、40000円を試しに行くことになるだろう。
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