ロンドン為替見通し=ユーロドル、複数のECB高官の発言に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、複数の欧州中央銀行(ECB)高官の講演で「今後2-3回の利下げ」や0.50%利下げ支持といったハト派を見極めることになる。

 昨日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、予想通りに0.25%の追加利下げが決定されたが、0.50%の大幅利下げを支持した委員がいたとのことである。また、関係筋の話として、今後2-3回の追加利下げを主張した委員もいたもようで、本日のビルロワドガロー仏中銀総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁の講演で見極めることになる。

 先日、ビルロワドガロー仏中銀総裁は0.50%の利下げを排除しない姿勢を示し、カザークス・ラトビア中銀総裁も、「0.50%利下げの問題は間違いなく議論されるだろう」と述べていた。

 ポンドドルは、10月英国内総生産(GDP、予想:前月比0.1%)で、来週のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)での利下げの有無を探ることになる。
 現時点では、据え置き見通しとなっており、「積極的な利下げ」から「段階的な利下げ」観測が台頭していることで、マイナス成長などのネガティブサプライズには警戒しておきたい。

 また引き続き、ウクライナや中東情勢に関するヘッドラインには警戒しておきたい。

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0547ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:160.81円(日足一目均衡表・基準線)
・ポンドドル:1.2811ドル(12/6高値)
・ポンド円:195.00円(12/12高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0335ドル(11/22安値)
・ユーロ円:158.42円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.2507ドル(11/26安値)
・ポンド円:192.46円(12/10安値)


(山下)
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