ロンドン為替見通し=ユーロドル、ECBの次の一手を探りながらの取引 本日はイベント多数

 週明けロンドンタイムは多数のイベントが予定されているなか、ユーロドルは欧州中央銀行(ECB)の次の一手を探りながらの取引か。また仏格下げの影響や、独首相の信任投票の結果も注意する必要があるだろう。

 ECB理事会は先週、市場予想通り3会合連続となる政策金利引き下げを決定。ラガルドECB総裁の記者会見や、その後のECB理事会メンバーのコメントでも追加利下げの必要性を訴えるものが目立った。ただユーロドルは、先週末に1.04ドル半ばまで売られたところから1.05ドル前半まで切り返している。

 本日はラガルド総裁から始まり、同じ頃にリトアニア中銀総裁、次いでデギンドスECB副総裁の講演が欧州前半に予定されている。またベルギーやスペインの中銀総裁も発言予定。これら当局者発言では、利下げペースへの見解が注目されそうだ。

 短期金融市場は、来年1月末のECB会合で0.50%の大幅利下げを見込み始め、その後の3月、4月会合でも0.25%ずつの段階的な利下げを織り込みつつある。金利低下に対するユーロ相場の反応は鈍くなっているため、もし本日、利下げ加速への慎重論が出るようだとユーロドルの買い戻しが強まる場面もあるか。

 経済指標では、仏・独やユーロ圏そして英国から製造業やサービス部門の12月購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表予定。ほぼ前回に沿った結果が予想されているものの、仏や独では政局が不安定なためビジネスセンチメントが弱まっている可能性はある。一応、下振れには警戒しておきたい。

 先週末、米格付け会社ムーディーズは仏格付けを1段階引き下げてAa3とした。これを受けて時間外の仏債券先物は売りが先行。バルニエ前・仏首相が失脚したときも仏債が売られ、安全資産として独債が買われた。しかしながら今回は、独債に資金が向かわないかもしれない。というのも本日、政権運営に行き詰まっているショルツ氏の信任投票が行われ、否決が確実とされているからだ。仏・独債の動きを受けたユーロの方向性が注目される。

想定レンジ上限
・ユーロドル、9日高値1.0594ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、13日安値1.0453ドル


(小針)
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