NY株見通し-翌日のFOMC結果公表を控えて様子見か

 今晩はもみ合いか。昨日はダウ平均が110.58ドル安(-0.25%)と8営業日続落し、2018年以来の長期続落を記録した一方、S&P500が0.38%高と3営業日ぶりに反発した。ハイテク株主体のナスダック総合は1.24%高と大幅に2営業日続伸し、先週末に続いて取引時間中の史上最高値を更新。終値でも3営業日ぶりに最高値を更新した。水曜日に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控える中、エヌビディアが1.7%安となり「調整相場」入りとなったものの、ブロードコムが2桁高となり連日で上場来高値を更新したほか、アルファベット、アップル、テスラも上昇し上場来高値を更新した。S&P500の11セクターでは、ITと一般消費財セクターが過去最高値を更新して終了した。

 今晩の取引では翌日のFOMC結果公表を控えた様子見姿勢が強まりそうだ。CMEのフェドウォッチ・ツールの12月FOMCでの利下げ確率は95%と、利下げがほぼ確実視されているが、2025年の利下げ見通しを巡り、公表されるFOMCメンバーのFF金利予想(ドット・プロット)や、会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長記者会見に注目が集まっており、FOMCの結果待ちの展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは11月小売売上高、11月鉱工業生産、12月NAHB住宅市場指数、米20年債入札など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月17日、14:00)
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