NY株見通し-金融政策の見通しを巡りFOMC、パウエルFRB議長記者会見に注目

 今晩は金融政策に注目。昨日は米大統領選で共和党のトランプ前大統領の勝利が確実となったことで主要3指数がそろって急伸。ダウ平均が1508.05ドル高(+3.57%)、S&P500が2.53%高、ナスダック総合が2.95%高と大幅に2日続伸し、そろって取引時間中と終値の最高値を更新した。トランプ申請毛院による財政悪化懸念から米10年債利回りは前日の4.291%から4.431%に上昇したものの、投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の20.49ポイントから16.27ポイントに急低下し、9月26日以来の低水準となった。

 今晩の取引では次期トランプ政権の政策を好感する流れの継続が期待され、堅調相場が予想されるが、先行きの金融政策の見通しを巡り、取引時間午後に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)と、その後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見に注目が集まる。FOMCでは0.25%の利下げが確実視されているが、公表される声明文やパウエルFRB議長会見から年内や来年の利下げ見通しについてのヒントを探ることになる。

 今晩の経済指標・イベントはFOMC結果公表、パウエルFRB議長記者会見のほか、新規失業保険申請件数、9月消費者信用残高など。企業決算は寄り前にデューク・エナジー、ワーナー・ブロス・ディスカバリー、タペストリー、ケンビュー、ラルフ・ローレン 、エア・プロダクツ&ケミカルズ、モデルナ、ハリバートン、引け後にエアビーアンドビー、アカマイ・テクノロジーズなどが発表予定。(執筆:11月7日、14:00)
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