NYマーケットダイジェスト・18日 株急落・金利急騰・ドル高
(18日終値)
ドル・円相場:1ドル=154.80円(前営業日比△1.34円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.26円(▲0.74円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0353ドル(▲0.0138ドル)
ダウ工業株30種平均:42326.87ドル(▲1123.03ドル)
ナスダック総合株価指数:19392.70(▲716.36)
10年物米国債利回り:4.51%(△0.11%)
WTI原油先物1月限:1バレル=70.58ドル(△0.50ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2653.3ドル(▲8.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) ▲0.7% 5.4%
7-9月期米経常収支
3109億ドルの赤字 2750億ドルの赤字・改
11月米住宅着工件数
128.9万件 131.2万件・改
建設許可件数
150.5万件 141.9万件・改
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
4.25-4.50%に引き下げ 4.50-4.75%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控える中、ポジション調整目的のドル買いが先行すると比較的狭い範囲ながらも底堅く推移した。その後、FOMCの結果が伝わると全般ドル買いが加速。取引終了間際には一時154.87円と11月22日以来の高値を更新した。
米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いたFOMCで市場予想通り0.25%の追加利下げを決めたと発表。ただ、同時に公表されたFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)では、2025年末時点の中央値が上方修正され、利下げ回数が2回と前回9月の見通しから半減した。加えて、パウエルFRB議長が会見で「今回の利下げ決定はぎりぎりの判断だった」「追加調整を検討する上で慎重姿勢を強める可能性」「金利は中立水準にかなり近づいた」「金利調整プロセスの新たな段階に入った」などと発言すると、米長期金利の上昇とともにドル買いが広がった。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.5220%前後と5月31日以来の高水準を付けた。
・ユーロドルは続落。FOMCのドット・プロットで「来年の利下げペースが従来の想定よりも緩やかになる」との見通しが示されると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。5時30分前には一時1.0344ドルと11月22日以来の安値を更新した。
・ユーロ円も続落。5時30分前に一時159.82円と本日安値を付けた。FOMCの結果が「タカ派的利下げ」と受け止められると、米株式市場でダウ平均が1100ドル超下落。ナイト・セッションの日経平均先物も大証終値比830円安の3万8370円まで急落し、リスク・オフの円買いが優勢となった。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時194.08円、豪ドル円は96.18円、NZドル円は86.95円、カナダドル円は106.98円、スイスフラン円は171.38円、南アフリカランド円は8.42円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は10日続落。FOMCメンバーのドット・プロットで来年の利下げペースが鈍化する見通しが示されると、金利高止まりへの警戒感から売りが膨らんだ。市場では「タカ派的利下げ」と受け止められた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅下落。FOMCの結果やパウエルFRB議長の定例記者会見を受けて、債券売りが広がった。利回りは一時4.5220%前後と5月31日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は3日にぶりに反発。FOMCの経済見通しなどが、エネルギー需要の高まりを意識させるような強さを示唆する内容となるか注目される状況だった。続落の後を受け、調整の買い戻しが先行。予想通りの米0.25%利下げ発表を確認した後はドル高となり、時間外取引でドル建て原油価格の上値をやや重くする方向に作用した。
・金先物相場は5日続落。注目のFOMCを控えた調整のドル買いフローにより、ドル建て金相場に割高感が生じて重い動き。市場予想通りの0.25%利下げなど米金融政策の発表後は、ドル上伸を受けて時間外取引で金相場への売りがさらに強まった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=154.80円(前営業日比△1.34円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.26円(▲0.74円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0353ドル(▲0.0138ドル)
ダウ工業株30種平均:42326.87ドル(▲1123.03ドル)
ナスダック総合株価指数:19392.70(▲716.36)
10年物米国債利回り:4.51%(△0.11%)
WTI原油先物1月限:1バレル=70.58ドル(△0.50ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2653.3ドル(▲8.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) ▲0.7% 5.4%
7-9月期米経常収支
3109億ドルの赤字 2750億ドルの赤字・改
11月米住宅着工件数
128.9万件 131.2万件・改
建設許可件数
150.5万件 141.9万件・改
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
4.25-4.50%に引き下げ 4.50-4.75%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控える中、ポジション調整目的のドル買いが先行すると比較的狭い範囲ながらも底堅く推移した。その後、FOMCの結果が伝わると全般ドル買いが加速。取引終了間際には一時154.87円と11月22日以来の高値を更新した。
米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いたFOMCで市場予想通り0.25%の追加利下げを決めたと発表。ただ、同時に公表されたFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)では、2025年末時点の中央値が上方修正され、利下げ回数が2回と前回9月の見通しから半減した。加えて、パウエルFRB議長が会見で「今回の利下げ決定はぎりぎりの判断だった」「追加調整を検討する上で慎重姿勢を強める可能性」「金利は中立水準にかなり近づいた」「金利調整プロセスの新たな段階に入った」などと発言すると、米長期金利の上昇とともにドル買いが広がった。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.5220%前後と5月31日以来の高水準を付けた。
・ユーロドルは続落。FOMCのドット・プロットで「来年の利下げペースが従来の想定よりも緩やかになる」との見通しが示されると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。5時30分前には一時1.0344ドルと11月22日以来の安値を更新した。
・ユーロ円も続落。5時30分前に一時159.82円と本日安値を付けた。FOMCの結果が「タカ派的利下げ」と受け止められると、米株式市場でダウ平均が1100ドル超下落。ナイト・セッションの日経平均先物も大証終値比830円安の3万8370円まで急落し、リスク・オフの円買いが優勢となった。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時194.08円、豪ドル円は96.18円、NZドル円は86.95円、カナダドル円は106.98円、スイスフラン円は171.38円、南アフリカランド円は8.42円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は10日続落。FOMCメンバーのドット・プロットで来年の利下げペースが鈍化する見通しが示されると、金利高止まりへの警戒感から売りが膨らんだ。市場では「タカ派的利下げ」と受け止められた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅下落。FOMCの結果やパウエルFRB議長の定例記者会見を受けて、債券売りが広がった。利回りは一時4.5220%前後と5月31日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は3日にぶりに反発。FOMCの経済見通しなどが、エネルギー需要の高まりを意識させるような強さを示唆する内容となるか注目される状況だった。続落の後を受け、調整の買い戻しが先行。予想通りの米0.25%利下げ発表を確認した後はドル高となり、時間外取引でドル建て原油価格の上値をやや重くする方向に作用した。
・金先物相場は5日続落。注目のFOMCを控えた調整のドル買いフローにより、ドル建て金相場に割高感が生じて重い動き。市場予想通りの0.25%利下げなど米金融政策の発表後は、ドル上伸を受けて時間外取引で金相場への売りがさらに強まった。
(中村)