NYマーケットダイジェスト・16日 ナスダック最高値・金利上昇・円安
(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=154.15円(前営業日比△0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.03円(△0.66円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0512ドル(△0.0011ドル)
ダウ工業株30種平均:43717.48ドル(▲110.58ドル)
ナスダック総合株価指数:20173.89(△247.17)
10年物米国債利回り:4.40%(△0.01%)
WTI原油先物1月限:1バレル=70.71ドル(▲0.58ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2670.0ドル(▲5.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
12月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
0.2 31.2
12月米製造業PMI速報値
48.3 49.7
12月米サービス部門PMI速報値
58.5 56.1
12月米総合PMI速報値
56.6 54.9
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は6日続伸。18-19日の日銀金融政策決定会合を前に、「日銀は追加利上げを見送る」との観測が高まる中、円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.4106%前後と11月22日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となり、一時154.48円と11月26日以来の高値を更新した。
本日発表の12月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数や米製造業PMI速報値は予想を下回った一方、米サービス部門PMI速報値は予想を上回り、3年2カ月ぶりの高水準を記録。米金利の上昇とともにドル買いを誘った面があった。
・ユーロドルは小幅ながら続伸。米長期金利の上昇を受けてユーロ売り・ドル買いが先行。24時前に一時1.0475ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前週末の安値1.0453ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。4時過ぎには1.0522ドル付近まで持ち直した。もっとも、日本時間夕刻に付けた日通し高値1.0524ドルを上抜けることは出来なかった。
なお、独連邦議会ではこの日、ショルツ首相の「不信任」が決まり、大統領が近く連邦議会を解散して、来年2月23日に議会選挙が行われることが決まったが、事前に想定されていた内容だったことから相場の反応は限られた。
・ユーロ円は続伸。日銀の早期利上げ観測が後退する中、円売り・ユーロ買いが優勢となった。1時前には一時162.21円と11月22日以来の高値を付けた。その後の下押しも161.90円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は8日続落。ハイテク株の一角に買いが入り指数は反発して始まったものの、ディフェンシブ株の一角に売りが出ると下げに転じた。ユナイテッドヘルス・グループが軟調に推移し、1銘柄でダウ平均を129ドル程度押し下げた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、史上最高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは小幅ながら6日続落。利回りは一時4.4106%前後と11月22日以来の高水準を付けたものの、17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードも広がり大きな方向感は出なかった。
・原油先物相場は反落。先週末に材料視された産油国ロシアやイランに対する制裁を受けた買いは一服。中国の需要拡大への期待も、中国株式市場のさえない推移を受けていったん後退した。
・金先物相場は3日続落。米10年債利回りが11月22日以来の4.41%台まで一時上昇。米金利上昇やドル買い先行の動きを受け、金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味低下や、ドル建て金価格の割高感が意識され、売り優位となった。さえない中国市場の動向も、同国の宝飾向け金需要の鈍さを意識させた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=154.15円(前営業日比△0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.03円(△0.66円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0512ドル(△0.0011ドル)
ダウ工業株30種平均:43717.48ドル(▲110.58ドル)
ナスダック総合株価指数:20173.89(△247.17)
10年物米国債利回り:4.40%(△0.01%)
WTI原油先物1月限:1バレル=70.71ドル(▲0.58ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2670.0ドル(▲5.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
12月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
0.2 31.2
12月米製造業PMI速報値
48.3 49.7
12月米サービス部門PMI速報値
58.5 56.1
12月米総合PMI速報値
56.6 54.9
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は6日続伸。18-19日の日銀金融政策決定会合を前に、「日銀は追加利上げを見送る」との観測が高まる中、円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.4106%前後と11月22日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となり、一時154.48円と11月26日以来の高値を更新した。
本日発表の12月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数や米製造業PMI速報値は予想を下回った一方、米サービス部門PMI速報値は予想を上回り、3年2カ月ぶりの高水準を記録。米金利の上昇とともにドル買いを誘った面があった。
・ユーロドルは小幅ながら続伸。米長期金利の上昇を受けてユーロ売り・ドル買いが先行。24時前に一時1.0475ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前週末の安値1.0453ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。4時過ぎには1.0522ドル付近まで持ち直した。もっとも、日本時間夕刻に付けた日通し高値1.0524ドルを上抜けることは出来なかった。
なお、独連邦議会ではこの日、ショルツ首相の「不信任」が決まり、大統領が近く連邦議会を解散して、来年2月23日に議会選挙が行われることが決まったが、事前に想定されていた内容だったことから相場の反応は限られた。
・ユーロ円は続伸。日銀の早期利上げ観測が後退する中、円売り・ユーロ買いが優勢となった。1時前には一時162.21円と11月22日以来の高値を付けた。その後の下押しも161.90円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は8日続落。ハイテク株の一角に買いが入り指数は反発して始まったものの、ディフェンシブ株の一角に売りが出ると下げに転じた。ユナイテッドヘルス・グループが軟調に推移し、1銘柄でダウ平均を129ドル程度押し下げた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、史上最高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは小幅ながら6日続落。利回りは一時4.4106%前後と11月22日以来の高水準を付けたものの、17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードも広がり大きな方向感は出なかった。
・原油先物相場は反落。先週末に材料視された産油国ロシアやイランに対する制裁を受けた買いは一服。中国の需要拡大への期待も、中国株式市場のさえない推移を受けていったん後退した。
・金先物相場は3日続落。米10年債利回りが11月22日以来の4.41%台まで一時上昇。米金利上昇やドル買い先行の動きを受け、金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味低下や、ドル建て金価格の割高感が意識され、売り優位となった。さえない中国市場の動向も、同国の宝飾向け金需要の鈍さを意識させた。
(中村)